【末梢神経1/3】 脳神経の話 12人の戦士

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末梢神経シリーズ1/3  脳神経

人間の生命の営みや活動は、すべて神経伝達によって行われており、神経は中枢神経と末梢神経に大きく分類できます。

中枢神経:

より統括的な働きをする脳と脊髄

末梢神経:

脳、神経それぞれから、枝を伸ばすように出て身体の細部に届いている神経のこと
末梢神経はさらに以下の3つに分類される

1:脳から直接出ている脳神経
2:脊髄から直接出ている脊髄神経
3:無意識の生命活動を司る自律神経

今回は、上記のうち、脳から出ている脳神経についてその名称と役割をまとめて解説します。

 

脳神経の定義

解剖学的に脳神経は、大脳や脳幹に出入りする末梢神経のことを言い、左右12対の神経があります。

 

脳神経の基本的構成と役割

12対の名称

Ⅰ:嗅神経
Ⅱ:視神経
Ⅲ:動眼神経
Ⅳ:滑車神経
Ⅴ:三叉神経
Ⅵ:外転神経
Ⅶ:顔面神経
Ⅷ:聴神経
Ⅸ:舌咽神経
Ⅹ:迷走神経
Ⅺ:副神経
Ⅻ:舌下神経

4つの役割

1:運動機能
眼球、顔面、咽頭、喉頭など

2:特殊感覚
嗅覚、視覚、味覚、聴覚など

3:一般的な体性知覚
顔面、咽頭、喉頭などの触覚、痛覚など

4:自律神経

 

脳神経の発生学的観点からのポイント

Ⅰ:嗅神経、Ⅱ:視神経は脳の一部で、発生学的には中枢神経ですが、通常、脳幹からでるⅢ~Ⅻの脳神経と一緒に一般的には、末梢神経として扱われます。

Ⅲ~Ⅻの脳神経は、脳幹にあるそれぞれの脳神経核から末梢の運動、感覚器官へ遠心性、求心性に神経線維束を送りだしています。

 

脳神経 それぞれの役割の概論

Ⅰ:第I脳神経(嗅神経)
嗅覚を司る感覚神経
においを嗅ぐ時の脳神経
受容器:鼻の粘膜
中枢は:前頭葉下面にある嗅脳

Ⅱ:第II脳神経(視神経)
視覚を司る感覚神経
受容器:網膜
中枢:後頭葉

Ⅲ:第III脳神経(動眼神経)
眼球運動に関する運動神経/副交感神経
瞳孔を縮める機能(副交感神経)
眼球運動(滑車、外転神経と一緒に)
まぶたを挙げる(眼瞼挙筋を支配)
核:中脳

Ⅳ:第IV脳神経(滑車神経)
眼球運動に関する運動神経
眼球運動(動眼、外転神経と一緒に)
核:中脳

***ここまで中脳****

第V脳神経(三叉神経 )
顔面・鼻・口・歯の知覚/咀嚼運動を司る運動神経 感覚神経
顔面の感覚
咬む(咬筋支配)
核:橋から頸髄上部(広い)
3枝に分かれる
第1枝:眼神経、第2枝:上顎神経、第3枝:下顎神経

Ⅵ:第VI脳神経(外転神経)
眼球運動(外直筋,動眼、滑車神経と一緒に)に関与する運動神経
核:橋

Ⅶ:第VII脳神経(顔面神経)
表情筋の運動/舌前2/3の味覚/涙腺や唾液腺の分泌を司る運動神経/自律神経(副交感神経)/感覚神経
顔面筋、広頸筋(前頸筋)
涙腺、唾液線、舌前2/3の味覚
核:橋

Ⅷ:第VIII脳神経(内耳神経)
聴覚/平衡覚を司る感覚神経蝸牛(聴力器官)
前庭器(身体バランスをとる)

***ここまで橋****

Ⅸ:第IX脳神経(舌咽神経)
舌後1/3の知覚・味覚、唾液腺の分泌を司る運動神経/感覚神経/自律神経(副交感神経)
舌の後1/3の味覚
喉の感覚
嚥下、構音の機能(迷走神経と一緒に働く)

Ⅹ:第X脳神経(迷走神経)
のどの知覚・運動、頚胸腹部の臓器を支配する運動神経/感覚神経/自律神経(副交感神経)
嚥下、構音の機能(舌咽神経と一緒に働く)

Ⅺ:第XI脳神経(副神経)
肩や首の筋肉の運動(僧帽筋、胸鎖乳突筋)を司る運動神経
運動(僧帽筋、胸鎖乳突筋)
核:延髄~頸髄

Ⅻ:第XII脳神経(舌下神経)
舌の運動を司る運動神経
舌の運動
核:延髄下部

***ここまで延髄****

 

 

【脳神経の出入りする場所】

Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ-1、Ⅵ:上眼窩裂
Ⅶ、Ⅷ:内耳道
Ⅸ、Ⅹ、Ⅺ:頸静脈孔

【脳神経核とは?】

脳神経も他の神経細胞同様に神経細胞体と神経繊維からなるが脳神経の神経細胞体のことを脳神経核といいます。

核の場所

Ⅰ、Ⅱ:脳(脳幹より上)
Ⅲ~Ⅻは脳幹
Ⅲ、Ⅳは中脳
Ⅴ~Ⅷは橋
Ⅸ~Ⅻは延髄

【役割による分類】

運動神経のみ・・・滑車神経、外転神経、副神経、舌下神経
感覚神経のみ・・・嗅神経、視神経、聴神経
複数の役割を持つ・・動眼神経、三叉神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経

 

 

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