大脳基底核の役割とパーキンソン病 その4 【治療】

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パーキンソン病の治療について説明できますか?

パーキンソン病について、【症状】【原因/病理】【検査/診断】【治療】【予後】と5つの観点に分けて解説しています。

この章ではパーキンソン病の治療について解説します。

この章を読むとあなたは、パーキンソン病の治療について理解できるようになります。

パーキンソン病の治療

薬物療法、リハビリテーションが現在治療の2本柱ですが、近年では外科的手術なども行われるようになってきています。

【薬物療法】

主に以下の2つの目的で薬物投与が行われます。

1:L-ドーパは補充療法

脳で欠乏しているドーパミンを補うことを目的とした治療です。
即効性があり、診断には有効ですが、副作用も大きく、長期的利用は困難。

(ドーパミンは脳に入らないので、前駆物質のL-ドーパを服用します。
L-ドーパは脳に入った後、酵素の働きでドーパミンになります。)

長期利用の副作用として、以下が報告されています。
・ウェアリングオフ:薬の効き目が低下する。
・オンオフ現象:一日の中で、まるでスイッチが切り替わるように症状の変動が大きくなる
・ジストニアによる姿勢異常
・ジスキネジア:不随意運動
・幻聴、幻覚、自律神経症状

2:ドーパミンアゴニスト(ドーパミン受容体賦活剤)

ドーパミン受容体に作用してドーパミンと同じように刺激を伝えることができる薬物を投与する治療法です。

(商品名:パーロデル、ペルマックス、ドミン、カバサールなどがあります。)

ドーパミンアゴニストはL-ドーパと比べると効いている時間が長く、症状の日内変動を軽くすることができます。

クスリの有効な期間を長く維持できると考えられているため、早期で症状の軽いパーキンソン病ではドーパミンアゴニストを先ず使用し、充分な治療効果を得られればそれだけで治療を継続し、もし不充分であればL-ドーパ合剤を少な目に併用するという治療法が主流となっています。

その他、補助薬として、抗コリン剤、その他の薬物が使われることもあります。

【リハビリテーション】

身体機能や生活の質を落とさないように、運動や体操を取り入れたり、日常生活においては、環境の工夫を行います。

【外科的治療法】

1940年代から、薬物療法で限界がある患者に対して上記のような手術も行われています。
・ふるえ(振戦)に対する治療を目的とした視床Vim凝固術
・パーキンソン病の症状全般の改善を目的とした後腹側淡蒼球破壊術、視床下核刺激術
・脳の視床下核に電極を留置して電気刺激をおこなう視床下核刺激術(脳深部電気刺激:DBS)

また、自分の副腎や交感神経節の一部を脳に植える自家移植などの再生医療や遺伝子治療も研究として行われています。

予後

その5では、パーキンソン病の予後について解説していきます。

 

 

まとめ 

神経内科学とは正常との比較から病理を追求する学問です。

人間にとって正常な状態から逸脱する何かが起こった時、それは病気になります。そのため、病気がどうかを知るためには、まず正常を正しく理解している必要があります。

神経内科学においては、病名や症状を覚える事に意味はありません。それらは全て後付けだからです。

病気や病理について学び、理解を深めることの意義は、なぜその症状が起こるのか、を正常との比較から追求していく事により、問題点を導き出してより適切な解決方法、予防方法を探求していくことにあります。

この考え方でできるようになる事によって、健康維持を含めあらゆる身体の問題解決ができるようになる力が育成されていきますので、この観点を忘れずに勉強していきましょう。

病気や病理は、知るのではなく理解する事、自分自身の健康維持に生かして初めて有意義なものになります。

 

神経内科の治療法は対処療法しかない現実

現在行われている治療法方は対処療法しかありません。根本的な原因がわからないため、対処する方法しか生み出すことができないのです。

ただ、人間の正常の構造を理解し、神経機能が安心して働ける状態、つまり健康な生活(食事、睡眠、運動、姿勢)をすることが、予防や悪化防止につながることは間違いありません。

病気について学ぶときは、必ず本来あるべき姿にたちかえり、根本的な問題解決についても常に考えられるようになる必要があります。

 

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