痛い時は温めると冷やすどっちが効果的? 湿布常用のリスク

この記事は3分で読めます

辛い痛みはどうやって解消すればいい?冷やす or 温める?

腰が痛い
肩が痛い
膝が痛い
足首が痛い
手首が痛い
関節が痛い
リンパ節が痛い

『痛い』というのは、とても辛く、不安なことで、痛みに対しては、できるだけ早く対処をしたいですよね。

その痛みの対処法のひとつとして、『温める』と『冷やす』があると思いますが、この『痛み』をはじめとする辛い症状に対して、

1:温めた方がいいのか?
2:冷やした方がいいのか?

 

この見極めと基本的な原則に関して、今日はお話してみたいと思います。

痛みの原因と温めるor冷やすの効果を比較

まず前提として、『痛み』や『不快感』があるということは、その部位に何らかの炎症や異常な状態が身体の中で起こっているというサインです。

温めるのか、冷やすのか決めるには、以下の2点が必須となります。

1:その『痛み』や『不快感』の原因を正しく分析する事
2:『温める』または『冷やす』ことによってどのような変化が起きるのかを正しく知る事

 

1:『痛み』や『不快感』の原因分析

痛みの原因の見極めに関しては、知識と経験を要しますし、実際その原因に対して、『温める』のか、『冷やす』のかというのは専門家の間でも意見が分れることがあります。

急性と慢性で対処法を分ける例が多いですが、どこまでを、『急性』としてどこまからが、『慢性』とするのかの判断も難しいものです。

『急性』の症状に関しては、『冷やす』
『慢性』の症状に関しては、『温める』

 

ですので、この通例は、一応頭に入れておきつつも次の点を考えてみる事にしましょう。

2:『温める』または『冷やす』ことによって起こる変化

この点を理解していると、ほぼ間違いなく、適切な処置ができるようになりますので、もう少し詳しく説明していきます。

そもそもなぜ、痛みに対して『温め』たり『冷やし』たりするのか?

『温め』たり『冷やし』たりすることによって、『痛み』が楽になるからですよね?

ではなぜ、『温め』たり『冷やし』たりすることによって『痛み』が楽になるのでしょうか?

 

痛みを解剖生理学で説明

解剖生理学的に、痛みを感じる『痛覚』と冷たいや温かいを感じる『温度覚』はほぼ同じ経路を通って、脳に刺激が届きますが、温度覚の方が、少し繊維が太いので、痛みより速くその刺激が脳に届きます。

つまり、『痛い』と感じるより『冷たい』または『温かい』という情報の方が速く脳へ届くために温めたり、冷やしたりすることで、痛みが感じにくくなるのです。

これが『温め』たり『冷やし』たりすることによって『痛み』が楽になる1つ目の理由。

この理由に沿って考えると、

温めて気持ちいいと感じる時には温める
冷やして気持ちいいと感じる時には冷やす

 

という対処が正しいということになり、短期的にはこれもひとつの答えですが、医学的にはもうひとつ考えなければいけないことがあります。

それは、『温める』または『冷やす』ことによって身体に起こる変化です。

 

冷やすことによって身体に起こる変化

『冷やす』というのは文字どおり身体の熱を取り除き組織の活性を抑制します。
細胞を冬眠させるようなイメージです。

ということは、捻挫などで、患部が赤く腫れていたり熱を持っている場合その部位には「炎症」がある為、冷やすことで、その炎症を抑える効果があります。
その結果、痛みを緩和させる事もできます。

炎症のある部分の血管収縮や新陳代謝の低下をもたらすことで上記のような効果があるわけですが、同時に正常な細胞にも同じ効果を与えるので、過度な冷却や長期の冷却は逆効果になることもあります。

これが、『急性』の症状に関しては、『冷やす』ことが効果的、と言われる根拠でもあります。

『冷やす』というのは細胞の活性を抑制する行為ですので、通常人間の身体において『冷え』が大敵であることを考えると『冷やす』というのは基本的に応急処置と考えておくのが正しいと言えます。

 

『温める』ことによって身体に起こる変化

『温める』ことによって血管は拡張し、血液循環は良くなり細胞は活性化し、新陳代謝が促進します。

その結果蓄積した疲労物質や炎症物質などが吸収されたり筋肉のこわばりがなくなったりするので、痛みが緩和されます。

 

例えば、風邪をひいた時には熱を出しますが、それは、熱を上げることで身体に侵入してきた異物を退治しようとする身体の防御反応なので、それぼど高い熱でない場合は、身体を温かくし、無理に熱を下げない方が有効です。

ただ、極端に熱が上がりすぎると、他の機能障害を起こす可能性があるので、おでこに氷嚢を置くだけでなく、脇などにも氷嚢を当てて、体温を下げるようにすることが大切です。

それと同じように通常温める事によって悪化する症状は無いのですが、明らかな炎症があり、熱感が強い時は、一時的に冷やす事が非常に有効になります。

 

温める、冷やす際には、できるだけ湿布や薬剤は使わないで!

ちなみに、『冷やす』『温める』手軽な手段として『温シップ』や『冷シップ』がありますが、これらは、皮膚を経由して吸収される『薬物』なので安易な利用は極力さけましょう。

冷やす場合は、氷などを使ってしっかり冷やして炎症を抑え、炎症が落ち着いたら、基本は温めることを行い、そもそも痛みの原因がどこにあるのかをしっかり専門家に見てもらい、根本を改善するようにしましょう。

湿布を常用しなければいけない状態は異常ですし、慢性的な薬物使用は重篤な副作用をもたらしますので、痛み=湿布という考え方がある人は注意してください。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


カテゴリー

スポンサーリンク