表情筋(顔の筋肉)

【口輪筋】鍛えるトレーニングとマッサージ【表情筋イラスト図解でわかりやすい筋肉解剖学(作用と起始停止)】

【口輪筋】は口の周りをドーナツ状に囲む表情筋で、表情筋のハブとして口や唇の動きで様々な感情を表現したり、食べる、発声、呼吸などの口を含む動作に関与します。

【口輪筋】の解剖学構造についてイラスト図解を用いてわかりやすく解説しています。

【口輪筋】とは?どこにあるどんな筋肉?

【口輪筋】は口の開口部を広く囲むように存在する円形の表情筋で、唇の大部分や人中なども構成する組織です。

【口輪筋】作用のイメージ(アニメーション画像)
  • 名称:口輪筋
  • ふりがな:こうりんきん
  • 英語名:Orbicularis Oris

【口輪筋】は周辺の筋肉と連動しながら唇の形や動きに作用する筋肉で、キスの口を作るなど様々は感情を表現するのはもちろん、咀嚼運動(食事)、発音発生、管楽器を吹く時などにも活躍します。

頬や唇の動きに関連する複数の表情筋が付着している口周りの表情筋のハブ(顔下の中心)である【口輪筋】の機能が低下すると、頬や口周囲の表情筋群全体に影響を及ぼし、表情が乏しい老け顔になるだけでなく、食事中に口から食べ物やよだれが出てしまう、発音が聞き取りにくい、口呼吸になる(唇をしっかり閉じていられない)などの原因にもなります。

【口輪筋】起始停止

【口輪筋】は、唇の大部分を構成する筋肉で、口の開口部をぐるっと円で囲むように走行しています。

 起始停止
口輪筋上顎骨と下顎骨の内側面・口周囲の皮膚と筋肉・モダイオラス唇の皮膚と粘膜

【口輪筋】の構造は、「唇の縁(皮膚との境界)を境に、唇の大部分を構成する組織(内円:内因性)」と「唇周りを囲む他の表情筋から連続する筋繊維で構成される組織(外円:外因性)」に別れます。

内側の円部分(内因性)は、単一または稀に2束の筋繊維で構成され、モダイオラスから唇の結合組織を経由して正中線へ向かい(一部の繊維は正中線を超えて互いに混ざりあう)、繊維をカールさせながら唇の粘膜と皮膚の接合部に紅唇を形成します。

唇の縁の外側を構成する外円は、内円よりも大きく、「モダイオラス」を介して大部分は「頬筋」から、一部を「口角挙筋」「口角下制筋」「笑筋」「大頬骨筋」からの筋繊維から起始し、上半分が上唇に下半分が下唇を通過します。

上唇の繊維は内側に進んで正中線で上唇の真皮に停止しますが、一部の繊維は正中線を超えて交差して「人中(鼻下にあるくぼみ)」を形成します。

最上部繊維の一部は、「鼻翼」「鼻中隔」「鼻唇溝(ホウレイ線)」の真皮に停止します。

下唇の筋繊維も正中に向かって進み、下唇および周辺の皮膚に停止しますが、一部の繊維は正中線を超えて交差して「下唇の人中」を形成します。

最下部繊維の一部はオトガイ唇溝の真皮に停止します。

【口輪筋】作用

【口輪筋】の主な作用は、唇をまとめて口を閉じることです。

【口輪筋】作用のイメージ(アニメーション画像)
 部位作用
口輪筋上下の唇閉じる、前方に尖らせる、押し付け合う

【口輪筋】が収縮することで、「唇を閉じる」「唇を前方に尖らせる(キスの口など)」「唇と唇を押し付け合う」など表情の変化が生じ、様々な気持ちを表現できます。

また、【口輪筋】が「頬筋」や舌の筋肉群と協調して作用することで、食事中に食べ物を口腔内に滞留させて咀嚼を円滑にできます。

さらに、【口輪筋】内側の円部分(内因性)は声帯と同じように長さや張力を調整して子音(唇音)を出したり、口笛を吹いたり管楽器を演奏したりする時に活躍します。

日本語ではあまり唇を使った発音はありませんが、 日本人が苦手とする英語の/v/と/b/の発音の違いも、【口輪筋】を使いこなせば解消できます。

/b/は唇を合わせることで生じ、 /v/は下唇を上歯などに押し付けることによって生じます。

【口輪筋】神経支配

【口輪筋】は、他の表情筋と同様に「顔面神経(CN VII)」支配です。

【口輪筋】触診

【口輪筋】は、「口角挙筋」「口角下制筋」「頬筋」「笑筋」「大頬骨筋」に連続するように内側にあり、唇を囲むように円形をしています。

【口輪筋】の外因性繊維のほとんどはすぐ横にある「頬筋」から連続していて、「頬筋」表層にある「笑筋」と外側縁で癒合しています。

【口輪筋】上唇部分では「口唇挙筋」「口角挙筋」「大頬骨筋」「小頬骨筋」の繊維と混ざり、下唇部分では「下唇下制筋」「口角下制筋」「オトガイ筋」「広頸筋」の繊維と混ざります。

【口輪筋】鍛えるトレーニングとマッサージ

【口輪筋】は上唇と下唇を近づけたり、唇を前に突き出す(いわゆるキスの口)動作で強化できます。

【口輪筋】エクササイズ
  • 全力で唇を前に突き出す(いわゆるキスの口)「う」の口を作る
  • ふっと力を抜く
  • 上記を繰り返す

表情筋のハブである【口輪筋】は、他の表情筋との関連も意識し、上部、下部、内円、外円それぞれを意識することで、バランスよく表情筋をコンディショニングできます。

また、慣れてきたら「眼輪筋」エクササイズと一緒に行うことで、お顔全体をスッキリさせる効果を高められます。

【口輪筋】エクササイズVer!
  • 全力で唇を前に突き出す(いわゆるキスの口)「う」の口を作ると同時に目を思いっきり閉じる
  • ふっと力を抜く
  • 上記を繰り返す
【口輪筋】エクササイズ日常Ver!

笑顔や唇の動きを意識して話すことを普段から意識するだけでも【口輪筋】の機能低下(コリや筋力低下、顔老化)は予防できます。

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また、どの表情筋エクササイズを行う時も同様ですが、まず凝り固まった頭皮や表情筋をほぐし、鏡をみながら丁寧に行いましょう!

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「表情筋」に沿って優しくケア!

【表情筋】とは?鍛えるべき表情筋の名前と種類

【表情筋(表情を作る顔の筋肉)】は20種類以上あり、顔の印象は「表情筋」の使い方で大きく変わります。

「表情筋」も筋肉(自由にカスタマイズできる骨格筋)なので、解剖学構造を理解したトレーニング、ストレッチ、マッサージなどを効果的に実践すれば、整形手術をしなくても、老け顔を予防したり、笑顔が魅力的なスッキリとした小顔もデザインできます。

「表情筋」イラストを使って、表情筋の起始停止・作用・神経支配などをわかりやすく解説し、老け顔を予防して愛される顔を維持するヒントも合わせて紹介しています。

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