表情筋(顔の筋肉)

【眼輪筋】鍛えるトレーニングとマッサージ【表情筋イラスト図解でわかりやすい筋肉解剖学(作用と起始停止)】

【眼輪筋】は左右の眼窩をそれぞれ円盤状に囲むドーナツ状の表情筋でまぶたを閉じる作用があり、頬や眉の筋肉、側頭部の筋肉ともつながっていて、目尻のシワを作る筋肉でもあります。

【眼輪筋】の解剖学構造についてイラスト図解を用いてわかりやすく解説しています。

【眼輪筋】とは?どこにあるどんな筋肉?

【眼輪筋】は、眼窩周囲を円で囲むような形状の表情筋です。

【眼輪筋】作用のイメージ(アニメーション画像)
  • 名称:眼輪筋
  • ふりがな:がんりんきん
  • 英語名:Orbicularis Oculi

【眼輪筋】は顔面頭蓋(前頭骨、上顎骨、涙骨)および眼窩周囲の軟部組織にまたがって走行し、目を閉じたり、涙嚢を圧迫する作用があり、瞬きで目を潤したり、目を保護したり、ウインクする時などに活躍します。

また、数多くの「表情筋」と連動している「表情筋上部のハブ」としても重要です。

【眼輪筋】起始停止(解剖学構造)

【眼輪筋】は左右の眼窩周囲をそれぞれ楕円形に囲む平らな筋肉で、解剖学上「眼瞼部」「眼窩部」「涙嚢部」に別れます。

 起始停止
眼窩部前頭骨鼻部・上顎骨前頭突起・内側眼瞼靭帯眼窩周囲の軟部組織
眼瞼部内側眼瞼靭帯外側眼瞼靱帯
涙嚢部涙骨外側面/涙稜上部上下瞼板・外側眼瞼靱帯

眼窩部

【眼輪筋】のうち「眼窩部」は眼窩縁に重なるように存在し、「前頭骨鼻部、上顎骨前頭突起、内側眼瞼靭帯から起始し、骨に付着せずに眼窩を完全に囲んで隣接する軟部組織に繊維を広げます。

上部繊維は「前頭筋」「皺眉筋」「眉毛下制筋」の筋繊維と癒合して眉の皮膚と皮下組織に停止します。

中部繊維および下部繊維は、「上唇挙筋」「小頬骨筋」の筋繊維と癒合し、一部は「帽状腱膜」の側頭部あたりまで伸びて周辺の皮膚および皮下組織に停止します。

眼瞼部

「眼瞼部」は内側眼瞼靭帯上面より起始し、外側眼瞼交連に向かって走行しながらまぶたを構成し、外側眼瞼靱帯に停止します。

まぶたの縁となる眼瞼部最外側の筋繊維は瞼縁束を形成します。

涙嚢部

「涙嚢部」は涙骨の外側面と涙稜上部から起始し、外側に進んで涙嚢の後方を通過します。

瞼板に停止する繊維と、瞼板を超えて外側眼瞼靱帯に停止する繊維があります。

【眼輪筋】作用

【眼輪筋】は「まぶたの括約筋」で、表情変化、目の保護、反射などによりまぶたを閉じる作用があります。

また、目尻のシワを作る表情筋でもあります。

 部位作用
眼窩部まぶたしっかり閉める
眼瞼部まぶたやさしく閉じる
涙嚢部涙嚢拡張
眼球の重さを支える筋肉でもあるので、眼輪筋が衰えると眼球の位置が下がり、下にある眼窩脂肪が眼球によって押し出されて前方に飛び出しまい、目の下の膨らみの原因になり、たるみも怒りやすくなります。

眼窩部

眼窩部が収縮すると額と頬の皮膚が鼻(顔の中心)に向かって引き寄せられる作用が生じます。

強い光を感じた時やゴミなどが飛んできた時などに働いて、まぶたを完全またはある程度閉じることによって目を保護する役割があります。

眼瞼部

眼瞼部が収縮すると上まぶたを引き下げて下まぶたを持ち上げる作用が生じるため、まぶたの動きをより細かく調整できます。

眠るときなど意識して優しく目を閉じる時や、目元の細かい動きによって表情を出す時によく働きます。

また、反射的(無意識)にまぶたを閉じる作用もあり、涙腺が生成した涙で眼球を洗うような効果で目の乾燥やほこりなどによる炎症を予防しています。

涙嚢部

「涙嚢部」が収縮するとまぶたと涙乳頭を内側に引いて涙嚢が拡張し、更に、涙腺と涙管も圧迫するため涙を流れやすくします。

【眼輪筋】神経支配

【眼輪筋】は、他の表情筋と同様に顔面神経(CN VII)支配です。

【眼輪筋】触診

【眼輪筋】は眼窩を囲むように走行する楕円形の筋肉で、まぶた、眉毛、側頭、眼窩下(頬)の組織と隣接していて、表層には「皺眉筋」があります。

また、【眼輪筋】を上まぶたの皮膚に向かう途中の「上眼瞼挙筋」、眼窩上静脈、頬骨顔面神経、眼窩下神経の眼瞼枝が貫通します。

【眼輪筋】鍛えるトレーニングとマッサージ

【眼輪筋】は、パソコン作業やスマホで目が疲れた時にエクササイズ(筋トレやストレッチ)をすることで血行が改善し、眼精疲労予防、視力低下予防にもなりますし、たるんだまぶたをスッキリさせたり、目をぱっちり大きくしたり、視界をクリアにする効果も期待できます。

【眼輪筋】を効果的に鍛える(筋トレとストレッチ)としては、瞼だけに意識を向けた目の全力開閉がオススメです。

今すぐできる!簡単【眼輪筋】エクササイズ!
  • 眼球を前に突き出すイメージで目をぐっと大きく見開き数秒キープ(眼輪筋ストレッチ)
  • 思いっきり力を入れた後にふっと力を抜く(血流改善を実感!)
  • 上記を繰り返す
  • 慣れてきたら左右交互にやってみましょう!

思いっきり見開いてからフッと力を抜くと、目の周りがフワッと温かくなることが実感できます。

瞼を大きく開けようとすると額も上がってしまう場合は、【眼輪筋】がうまく使えてない(前頭筋優位)ので、額の筋肉をしっかりほぐしてからおでこを軽く抑えて【眼輪筋】だけで運動するように意識しましょう。

慣れてきたら、まぶたを優しく閉じる、しっかり閉じる、左右交互にエクササイズするなど、【眼輪筋】の作用に集中しながら難易度を上げていきましょう。

【眼輪筋】作用のイメージ(アニメーション画像)

また、他の表情筋との関連も意識することで、効果的に表情筋をコンディショニングできます。

【表情筋】とは?鍛えるべき表情筋の名前と種類

【表情筋(表情を作る顔の筋肉)】は全部で20種類以上あり、顔の印象は表情筋の使い方で大きく変わります。

表情筋も筋肉なので、解剖学構造を理解したトレーニング、ストレッチ、マッサージなどを効果的に実践すれば、整形手術をしなくても、老け顔を予防したり、笑顔が魅力的なスッキリとした小顔もデザインできます。

表情筋イラストを使って、表情筋の起始停止・作用・神経支配などをわかりやすく解説し、老け顔を予防して愛される顔を維持するヒントも合わせて紹介しています。

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