表情筋(顔の筋肉)

【鼻筋】鼻筋を通すマッサージ【表情筋イラスト図解でわかりやすい筋肉解剖学(作用と起始停止)】

【鼻筋】は、鼻筋ラインや鼻孔(鼻の穴)の大きさなど影響する小鼻と鼻筋周りにある表情筋です。

吸息時にも重要な働きをする【鼻筋】の解剖学構造についてイラスト図解を用いてわかりやすく解説しています。

【鼻筋】とは?どこにあるどんな筋肉?

【鼻筋】は鼻の背面を覆う左右ペアの筋肉で、それぞれ更に「横部(鼻孔圧迫筋)」と「翼部(鼻孔開大筋)」に別れます。

また、【鼻筋】は、「鼻根筋」「上唇鼻翼挙筋」「鼻中隔下制筋」と共に鼻の形状や働きに作用する筋肉群に分類されます。

【鼻筋】作用のイメージ(アニメーション画像)
  • 名称:鼻筋
  • ふりがな:びきん
  • 英語名:Nasalis muscle

【鼻筋】が収縮すると、鼻翼や鼻の穴(鼻孔)の形や大きさを変えたり、鼻の皮膚にしわを寄せる働きが生じますので、感情表現、呼吸促進に作用します。

【鼻筋】起始停止

【鼻筋】は正中線を境に左右対象に存在し、それぞれ「横部(鼻孔圧迫筋)」と「翼部(鼻孔開大筋)」に別れます。

 起始停止
翼部上顎骨前頭突起(側切歯の上)鼻翼の皮膚
横部上顎骨切歯窩上外側対側からの繊維

【鼻筋横部】は鼻背を覆うように存在する部位で、上顎骨切歯窩上外側から起始して上内側に進み、鼻梁で薄い腱膜に移行して対側からの筋繊維と混ざりあって鼻の皮膚に停止します。

【鼻筋翼部】は鼻孔を構成する部分で、上顎骨前頭突起(側切歯の上)から起始して上前へ短い筋腹を構成し、大鼻翼軟骨外側脚上部で鼻翼の皮膚に停止します。

【鼻筋】作用

【鼻筋】横部が収縮すると、鼻の皮膚にシワを寄せて鼻孔を圧迫し、翼部が収縮すると、鼻孔を外側に引いて鼻孔を広げます。

【鼻筋】作用のイメージ(アニメーション画像)
 部位作用
翼部鼻翼翼状を外側に押し下げて鼻孔を拡張する
横部鼻背・鼻孔鼻背にシワを寄せる・鼻孔を圧迫する

【鼻筋】は息を吸う前に作用して鼻の通りをよくしたり、怒りなどの感情を表情で表す時によく働きます。

また、【鼻筋】は鼻の周囲を取り囲んでいる筋肉なので、小鼻や鼻筋の形に影響します。

【鼻筋】神経支配

【鼻筋】は、他の表情筋と同様に「顔面神経(CN VII)」支配です。

【鼻筋】触診

【鼻筋】は鼻骨と外側鼻軟骨の表層で鼻の皮膚直下にあり、【鼻筋】表層には顔面動脈、眼窩下動脈、眼窩下神経、外鼻神経、外鼻動脈などが通過しています。

横部の繊維は、「鼻根筋」腱膜に接するか一部癒合しています。

【鼻筋】鼻筋を通す方法とマッサージとストレッチ

【鼻筋】をマッサージでほぐすとスッキリとした鼻ラインに整います。

スッキリとした鼻ライを作る【鼻筋】マッサージ
  • 【鼻筋】の走行(横部・翼部それぞれ)にそって手指や小型の美容ローラーなどで優しくマッサージしましょう。
  • 【鼻筋】の走行(横部・翼部それぞれ)を意識しながら、鼻孔(鼻の穴)を開いたり閉じたりしながらストレッチして柔軟性を保ちましょう。

意識して動かすのが難しい筋肉なので、額など他の表情筋に力が入って逆にお顔が凝り固まってしまわないように、鏡をみながら丁寧に鼻筋〜小鼻ラインを整えましょう。

他の表情筋との関連も意識することで、効果的に表情筋をコンディショニングできます。

合わせてチェック!
【表情筋】まとめはコチラ!
【表情筋(顔の筋肉)種類まとめ】イラスト図解でわかりやすい筋肉解剖学

【表情筋(表情を作る顔の筋肉)】は20種類以上もあり、顔の印象は表情筋の使い方やコンディション(柔軟性や筋力)で大きく変わります。お顔の筋肉【表情筋】も解剖学構造を理解して正しくメンテナンスやトレーニ ...

続きを見る

【表情筋】とは?鍛えるべき表情筋の名前と種類

【表情筋(表情を作る顔の筋肉)】は20種類以上あり、顔の印象は【表情筋】の使い方で大きく変わります。

【表情筋】も筋肉なので、解剖学構造を理解したトレーニング、ストレッチ、マッサージなどを効果的に実践すれば、整形手術をしなくても、老け顔を予防したり、笑顔が魅力的なスッキリとした小顔もデザインできます。

【表情筋】イラストを使って、表情筋の起始停止・作用・神経支配などをわかりやすく解説し、老け顔を予防して愛される顔を維持するヒントも合わせて紹介しています。

合わせてチェック!
【表情筋】まとめはコチラ!
【表情筋(顔の筋肉)種類まとめ】イラスト図解でわかりやすい筋肉解剖学

【表情筋(表情を作る顔の筋肉)】は20種類以上もあり、顔の印象は表情筋の使い方やコンディション(柔軟性や筋力)で大きく変わります。お顔の筋肉【表情筋】も解剖学構造を理解して正しくメンテナンスやトレーニ ...

続きを見る

-表情筋(顔の筋肉)