統合失調症と脳解剖 心と身体は一緒であるという事実

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病は気から、を現代医学で説明してみる

病は気から
と昔から言われていますが、心と身体は密接に繋がっているということは、現代医学でも説明ができます。

なぜなら、心も体も人間のあらゆる機能の司令塔は”脳”だからです。

脳というのは全身からまたは全身への神経の集まりで、身体中のあらゆる器官は全て脳で制御されているからです。
精神面も、身体機能面も、意識しているものも無意識のものも、全て、です。

 

精神病は本当に”病気”なのか?

この原理に立ち返った時、ストレスの多い現代において増えている精神的な病をある種特殊なカテゴリーに分類してしまうことに私はとても違和感を感じています。

精神面、つまり性格の違い、考え方の違いというのは誰にでもあるもので、理性では抑えきれない感情の起伏も誰にでも起こり得るものです。

現代においては、それを病気とカテゴライズして扱うことによって、より症状を強くしているように感じてしまうことが多々あります。心理学的に、人というのは、よい期待であれ、悪い期待であれ周りが期待している自分になろうとする傾向があるからです。また、辛い状況から「病気」と診断されることで逃げようとすることに端を発しているケースも多いからです。

おそらく彼らにとって必要なのは、薬物コントロールではなく、心身ともに健康になることであるはずですが、現代の治療においてその観点がすっぽり抜け落ちているように感じるのです。

そのことについてより深く考えるために精神疾患として近年かなり知名度のあがってきている“統合失調症”のメカニズムを医学的に解説してみたいと思います。

 

統合失調症の症状

統合失調症には、陽性症状と陰性症状があり以下のような症状がでます。

陽性症状:幻覚、妄想、思考や行動の異常など
本来あるべきでないものが表に現れる状態です。

陰性症状:感情、意欲、興味関心の低下、社会交流や会話の低下など
本来あるべきものが見られない状態です。

陽性症状は、急性期の特徴でもあり、発症後年数を経るにつれ、陰性症状が主になっていくケースがほとんどです。

発症前の症状としては、以下のものが挙げられます。

1:不眠、昼夜逆転などの睡眠パターンの変化
2:頭痛、腹痛などの頻回な身体症状の訴え
3:周りが違和感を覚えるような性格の変化、会話、行動
4:学業や仕事のパフォーマンスの低下
5:抽象的なテーマを好むようになる

この症状の変化は、脳内で働く、神経伝達物質であるドーパミンとセロトニンが関与していると言われています。

ドーパミンは、意欲、集中力などに関与する、いわば「やる気スイッチ」
セロトニンは、情緒や安心感などに関与する、いわば、「安全スイッチ」

誰の脳内でもこの2つの物質は相互に抑制しあいながら、活躍していますので、どちらかが異常に興奮したり、不足したりしてもバランスをとるように自然に働きます。

一時的にものすごく興奮してモチベーションが上がっても翌日には、元に戻っていたり、逆にすごく落ち込んだりしてもしばらくすると回復したりできるもの人間には常に一定の状態を保とうとする機能(恒常性)があるからです。

健康な人であれば、神経伝達物質も必要に応じて必要なだけ、分泌されているのですが、統合失調症の場合、この物質がどうなっているのか?というと

陽性症状が出ているときは、ドパミンが過剰な状態です。
ただ、脳内全体でではなく、中脳辺縁系と呼ばれる部分です。

一方でドパミンが低下している部位もありこれは中脳皮質系で起こり陰性症状の原因となっていると言われています。

セロトニンはもともと過剰なドパミンを抑制するブレーキのような役割を持っていますので、ドパミン同様、セロトニン分泌の多少も症状に影響します。

このような原理から、治療薬としてドパミンやセロトニンの阻害薬が使われたりするのですが本来ドパミンもセロトニンも違いに制御しあってよい状態に保つ機能を持っているので、薬を使うことは、一時的に症状を抑制することができてもこのバランスをさらに崩すことになるので結果悪化していくのは目に見えています。

精神疾患が、改善しないまま長期の経過をたどる原因になります。

 

心の病を乗り越えるために危険信号に気がつけるようになりたい

ここで注目したい事実が発症前にみられるという症状です。

1:不眠、昼夜逆転などの睡眠パターンの変化
2:頭痛、腹痛などの頻回な身体症状の訴え
3:周りが違和感を覚えるような性格の変化、会話、行動
4:学業や仕事のパフォーマンスの低下
5:抽象的なテーマを好むようになる

一時的な疲労やストレスで生活習慣が乱れたり過剰なストレスがかかった時など誰にでも起こりうる変化です。

脳内へ十分なエネルギーが供給されなければ(つまり食事がおろそかになれば)、キレるような行動は起こりますし、幻覚や幻聴があってもおかしくありません。どんなに健康な人であってもです。

慢性的なエネルギー不足が続けば、意欲が低下し、能力が低下していくのは当然です。
全体のバランスが崩れ、次々と今までできたことができなくなる、しなくなるのも当然です。(実家から急に一人暮らしを始めて食事や生活が不規則になった際にもよく起こる現象です。)

どんな機械や組織でも安定して、バランスのとれたエネルギー供給がなければ崩壊するのと全く一緒です。

精神的な病気も、身体的な病気も脳とそれをつなぐ神経がなんからの形で円滑な作動ができなくなることで起こります。

そして、どちらも同じように一度壊れてしまうと修復はとっても困難ですが、病気にならないために
しなければならないことは全く同じで、とてもシンプルです。

人間の身体が本来あるべき姿でいられるように安定した綺麗なエネルギー源を脳に送り、
姿勢を整え、
食事、睡眠に気を配り
自分をしっかり愛してあげることです。

心と身体は切り離さず、全体のバランスと脳と神経という基本に立ち返ってみていくことはとっても重要なことです。

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