血圧の仕組み〜【健康寿命】を伸ばして2025年も元気な日本へ

からだの仕組み
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多くの高齢者が問題視する【高血圧】を改善するために必要なのは【降圧剤】ではありません。

血圧の仕組みを正しく理解して【高血圧】を予防改善し、【健康寿命】を伸ばしましょう。

寿命よりも【健康寿命】

日本国の経済を大きく圧迫している「医療費」の中でも特に大きな比重を占めるのが高齢者を対象とする介護費用を含む保険医療費で、その額は国内総生産(GDP)の1割(先進国の平均以上)を超えています。

医療技術が発達して新生児の死亡率や病気や怪我になった場合の死亡率も大幅に減り、私たちが長生きできるようになったのは大きなメリットですが、実際長生きしても、健康で楽しく生活や社会参加できる状態でない人が多く、実際は病院や施設の中で「長生き」している人が多いという実情もあります。

結果医療費は増大し、若年層に負担が大きくのしかかるという構造になってしまっています。

高齢者は人生の先輩であり様々なことを私たち若年層に教えてくださる大切な存在で、健康で元気で長生きをしてくださることで、世代間の有効な交流が生まれ社会は活性化していくはずですが、そのためには健康で長生きする【健康寿命】を伸ばしていくことに焦点を当てなければいけません。

現代医療は寿命を伸ばせても【健康寿命】は伸ばせないので、私たち一人一人がもっと健康寿命を伸ばす努力をし、寝たきり・痴呆症・介護などの問題を大幅に削減していく必要があります。

【健康寿命】を伸ばす血圧の考え方

健康寿命を伸ばす上で重要な「血圧管理」にはよくある勘違いがあります。

高血圧は動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞のリスクを高めるという研究結果がたくさんでているので、【血圧は低い方が良い】【高血圧になったら薬を飲んで血圧を下げなければならない】と思っていませんか?

血圧が何故高くなったり低くなったりするのかその原因を理解して適切に対処する必要があります。

血圧の仕組み

血圧とは血液が全身を巡る際に必要な圧力(心臓の労力の量)を数値化したものです。

例えば、広い庭の水やりをするとしたらホースと水を送り出すパワーのあるポンプが必要ですが、上下・左右・迂回しながら全身をかけめぐっているホースが血管で、その血管の中を流れる液体が血液、血液を送り出すための圧力を出すポンプが心臓と考えるとイメージしやすいと思います。

【血圧の高低】正しい見方

庭の水やりでは、ポンプの圧力が大きい方がスムースに水がホース内を通過して勢いよく水が噴射されるように、全身に血液を送るためにどれだけ心臓が頑張っているかを表示した数値が血圧ですが、その頑張りは何によって変わるのでしょうか?

例えば、ホースの中がキレイで柔軟性のある場合とホースの中にヘドロなどゴミが溜まっている場合を比較すれば、明らかにホースの中がキレイな方が少ない圧力でたくさんの水を効率よく運べるように、血管に中性脂肪やプラークが付着して血液の通る道が狭くなっていたり、血管自体が硬くなって迂回するときなどにうまく流れないなどのトラブルが起こると全身に十分な血液を送るために心臓はいつもより頑張らなくてはならなくなるため血圧が上がります。

濁りのないキレイな水と泥水では泥水の方が送水に高い圧力が必要なのと同じように、血液がサラサラよりもドロドロしていた方が血液を送るためにたくさんの力が必要なので血圧(心臓が頑張る量)が上がります。

確かに【血圧が高い=身体に余計な負担がかかっている】ので早急に適切な対処が必要ですが、単純に血圧を下げればよい訳ではなく、心臓の負担をいかに下げるかという視点が重要です。

降圧剤では【健康】にならない

高血圧の対処療法に降圧剤と呼ばれる「薬の服用」がありますが、服用する前に意識して欲しいポイントがあります。

降圧剤の作用は文字通り血圧を下げる薬で、薬の種類(血圧低下に作用する機序)は複数ありますが、基本的には血流量を減らして血圧を下げる薬です。

  • 心臓に作用して送りだす血液量を減らして血圧を下げる
  • 尿量を増やし体内の血液量を減らして血圧を下げる
  • 血管に作用して血圧を下げる
  • 自律神経に作用して血圧を下げる
  • 血圧を上げる特定物質に作用して血圧を下げる
  • もちろん原因によっては効果的に作用する場合もありますが、先ほど説明したいわゆる生活習慣病による多くの人が悩んでいる高血圧はもともと血液を循環させにくい状態なので、血流を更に薬で制限すれば全身に十分な血液が送られなくなるので、冷え性になったり、免疫力が下がって風邪や病気にかかりやすくなったり、肩こりなどが起こりやすくなったり、身体の機能は低下します。

    低血圧の人が、朝に弱かったり、なんとなく覇気のない人が多いように、薬によって作られた低血圧でも無気力になりますし体力も低下します。

    動脈硬化や高脂血症がある場合は、更に血管に血栓が詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まりますし、薬ごとにそれぞれ副作用もあります。

    血圧と上手に付き合う方法

    血圧は全身に生存に十分な血液を送るために必要な心臓の圧力ですから、運動時など全身が通常より多くの血液や酸素を必要している場合や、一時的に興奮している場合には(お医者さんで血圧を測ると緊張しているので、なぜかいつもよりビックリするほど高い数値が出るという白衣高血圧もあります)上がりますし、入浴時は血管が拡張して血液循環がしやすくなるので血圧は下がりますし、朝と夜など日内でも変動もあります。

    体型が大きいほど、筋肉量が多いほど全身を巡るためには多くの血液の流れを必要としますから、女性より男性、小柄な人より大柄な人のほうが血圧は高めの傾向もあります。

    血圧は、ご自身の健康にあった適正値を知り、薬に頼るのではなく、生活習慣を見直して自分が健康で生き生きを過ごせる適正値の範囲を維持することがとても重要で、その際に目安となるのは必ずしも一般に広く使われている標準値とは限りません。

    もしあなたの血圧が年々上昇していたり、ここ最近継続して以前より高い状態が続いているのであれば、ぜひ病院へ行って血液検査や動脈硬化の状態の検査を受け、血管や血液など循環器系のどこに問題があるのかしっかりと確認して、問題点への対処(多くは食事制限や運動など生活習慣の改善が必要となります)を行ってください。

    2025年問題と高齢者の幸福感

    2025年問題とは、団塊の世代が75歳の後期高齢者に到達するのが2025年のことで、全人口の4人に1人が後期高齢者という超高齢化社会になる時代です。

    後期高齢者について考える上で大事なのが健康寿命ですが、日本人の平均健康寿命は、男性70歳、女性73歳。

    全人口の4人に1人を占める後期高齢者が健康ではなければ、医療費や介護費など現役世代に負担が大きくのしかかります。

    孤独感により昔よりも増えているといわれる「不機嫌な高齢者」を減らすためにも、現役世代の負担を軽くするためにも、今から一緒に正しい健康管理をはじめましょう。

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