心も身体も脳の指令で動く器官であり、脳からの身体の各部位への指令の伝達および身体の各部位から脳へのフィードバックは神経によって行われます。
心と身体は密接に連携しているという前提を理解すると、現代社会特有の様々な問題を解消する方法やより穏やかな気持ちで豊かな人生を生きるヒントも見えてきます。
脳は人体構造の司令塔
最近は日本国でも国を挙げて起業を応援するようになってきているように、時代の変化スピードがとても早い現代において、時代に合わせて世の中に必要とされるサービスや商品を生み出す起業家へ期待は世界中で高まっています。
企業の核となるのは、当然事業を作り上げた起業家(多くの場合はそのまま代表取締役社長・CEO)で、CEOの指示により様々な部門でメンバーが活躍することによって事業や会社が成り立ち育っていきます。
理念やビジョンを発信するの、各部門からの情報を取り入れ、決断し、指示を出すのもCEOの役目です。
会社はしっかしとした司令塔がいて、そこから発信される指示やビジョンが明確かつ円滑に各部署に届けられることによって、またそれぞれの部署から実践結果や外部情報のフィードバックが正確かつタイムリーに司令塔に届けられることによって成長する企業であり続けることができます。
人体においてもそんな企業のトップと同じ役割をする臓器があり、それが脳です。
人間の身体の仕組みの説明も会社組織とほぼ同じように説明ができます。
人間の場合、CEOの役割をするのが脳で、骨・筋肉・皮膚・血管・心臓・肝臓などがそれぞれの役割を持った専門部署があり、それを構成する細胞ひとつひとつが社員でありスタッフというイメージで、脳と各部署を連絡するのが神経です。
会社は、CEOつまりトップ次第で良くも悪くもなるように、人間の考え方・行動・性格・習慣などもすべて脳が司っています。
運動や行動も脳が司っていて、筋肉は脳が発する指令を達成するための手段として発達するだけなので、筋肉を太くすれば運動ができるようになるわけではありません。
もちろん、見た目や性格も脳に左右されますし、健康状態も脳の働きが大きく影響します。
心も身体も脳が制御している
時代に合わせてひとりひとりが適切な健康管理ができるように医学に対する常識を変えたいという強い思いがあって『わたしがわたしのお医者さん』を運営していますが、習慣や常識を変えるというのは正直とても大変なことで不屈の精神が必要だと日々実感しています。
そんな時、ふと、「不屈の精神」って英語でなんていうのかな?と疑問がわいて調べていたら、インド独立の父、マハトマガンジーさんのすごい言葉に出会ってしまいました。
“Strength does not come from physical capacity. It comes from an indomitable will.” – Mahatma Gandhi
日本語訳:強さは身体的能力によるものではなく、不屈の意志(精神)によるものだ。
世界を変えるのは、変えてきたのはいつも不屈の意志(精神)からであることは歴史を振り返ってみても間違いのない事実。
そう考えていたら医学的に考えた時の心と身体のつながりが妙に腑に落ちてきました。
人間のこころと身体、どちらも制御しているのは脳と神経です。
心は脳の働きであり、すべての運動を制御するのも脳です。 健康な肉体には健全な精神が宿ると昔から言われていますが、健康で本来あるべき姿の肉体であれば、身体の機能が正常に働いているため、あらゆるストレスに強くもなりますし、気持ちの余裕も頑張る意欲もやり続ける行動力も出てきます。
もちろんけんかが強くなるとか、筋力増強するとかいう意味での身体の強さではなく、健康である身体にこそ本当の強さといえる精神が宿るのでないかと思います。
不屈の精神で、なにかをやり遂げる為には強い想いとやり続ける為の健康を維持する努力は絶対に不可欠だと確信しています。