モノは目で見ているのはありませんし、視力はメガネ・コンタクト・レーシックでは回復しません。
【モノを見る仕組み(視力)】【視力低下の原因】【人生を豊かにする視力回復方法】について整理してまとめました。
視力が良い方が人生が楽しい
人は80%以上の情報を視力から得ていますので、視力次第で日常生活のパフォーマンスは大きく変わりますし、スポーツなど動きながら多くの情報を処理しなければならない場合は視力低下は大きなデメリットになります。
更に、視力が低下すると遠くを見る時になどに眉間にシワがよったり、怖い顔になったりしてしまうなど、顔や表情で相手に与える印象も悪くなってしまいます。
オシャレ目的で度のないメガネをあえて使う場合を除き、基本的にメガネ・コンタクトなどの矯正器具の使用には、管理の手間、装着の煩わしさ、そして目に与える不快感など大変なことばかりです。
視力が良ければ、裸眼で星空を楽しんだりなど小さな幸せが増えますし、寝起きにメガネを探してさまようこともありませんし、お風呂も安心して入れますし、メガネの曇りやコンタクトによるドライアイなどの悩みも無くなります。
視力の仕組みとなぜ視力低下が起こっているのかを理解して正しく対処すれば、本当の意味での視力回復ができます。
日本人は近視が多い
日本は世界でも有名な近視大国で、外国人に日本人の似顔絵を描いてもらうとかなり高い確率で「メガネの人」を描くそうです。
確かに、小学生ぐらいから「メガネ人口」が非常に多いのは日本独特で、世界から見るとかなり異様な光景です。
アフリカに住む人が、2.5とか3.0とか日本での標準測定器では計測不能な視力である一方で、日本では0.01などメガネやコンタクトなしでは日常生活すらままならない人がたくさんいます。
なぜ、日本はこれほどまでに「目が悪い」人が多い近視大国なのでしょうか?
視力【見える仕組み】とは
視力とは一言で説明すると【モノを見る力】ですが、モノはどこで見ていると思いますか?
おそらくほとんどの人が「目(眼球)」でモノを見ていると考えていますが、私たちは脳でモノを見ています。
目(眼球)は発生学的には脳の一部であり、目(眼球)は情報を受け取るカメラのレンズのようなもので、目(眼球)というレンズを通して得た情報が視神経を通じて脳に届いて処理され、初めて私たちは【見えた】と認識します。
脳が正しく情報を受け取り処理できない限り、眼球にモノが映っていたとしても見えるという状態にはなりません。
こんな経験ありませんか?
目(眼球)というレンズが同じものを写していても、見え方(認識の仕方)が違うことがあるのは、私たちがモノを脳で見ている(認識している)からです。
見える仕組みはカメラに例えると以下のようになります。
物体から眼球内に進んだ光線が、角膜・水晶体の屈折作用を受けた後に眼球の神経層(網膜)にぶつかり、網膜視細胞に与えられた光刺激が視神経を経て大脳後頭葉に達してはじめて物が見えた状態になります。
目から脳までの神経経路すべてを含めて「視る」という作業には必要で、そのうちのどれかひとつでも壊れてしまうと正常な見え方ではなくなりますので、目が見えにくい状態にも色々なパターンがあり原因も様々です。
何が原因でどんな風に目がみえにくい状態が起こっているのか、しっかり原因を分析できなければ正しい対処方法が見つけられません。
近視は生活習慣病
たまに、裸眼で例えば1.5とか、2.0とかだったりする人もいますが、1.0から1.2くらいが日本で生活するには適切な視力です。
日本で生活していれば、例えばアフリカなどの2.5とか3.0とかの人たちのように遠くを見る必要はまずないですし、遠くが良く見えるということは逆に近くを見るのが苦手だったりします。
視力は生活習慣に適応して変化していくので、日本人に近視人口が多い理由は、近くばかりを見続ける偏った習慣があるからです。
私たちには目の周りの筋肉を使って、遠くを見るときと近くを見るときなど状況に合わせてそれぞれピントを合わせる能力がありますが、ずっと同じ距離でばかりモノを見続ける習慣が続くと、目の筋肉が凝り固まり、ピント調節がうまくできなくなりますので、近視や乱視などの視力障害が生じます。
スマホ・ゲーム・パソコンをずっと眺めている生活習慣で、視力は近くを見ることに特化して適応してきた結果とも言えます。
更に、近視になり遠くが見えにくくなるとほとんどケースでメガネやコンタクトを装着しますので、コンタクトをつけた状態でものを見ることが当たり前になり、裸眼では見えない状態があなたの当たり前として脳が認識し、裸眼でみようとする努力をしなくなるので、視力は更に悪化してしまいます。
近視は病気として捉えていない人が多いようですが、近視は立派な生活習慣病です。
視力は季節によっても変わる
12月から3月までの「冬」は1年の中で最も視力低下が進む時期と言われていて、原因はもちろん冬の生活習慣にあります。
日照時間が短く、気温の低い寒い冬の時期は、一般的に室内で過ごす時間が長くなり、遠くを見る機会が減りますし、視界に入ってくるモノも見慣れた身の回りのものだけになるので、視覚刺激が大幅に減ります。
つまり、目と目と脳を繋ぐ神経、ピントを調整する目の周りの筋肉、視力を発揮させる脳など見る仕組みが運動不足になり、機能低下が起こっていきます。
身体の運動不足と同じで、目の機能も適切に使われなければ衰えていきます。
目が夕方に見えにくくなる理由
一般的には、夕方から夜にかけての時間帯に視力の低下を感じる人が多いと言われています。
仕事も終盤に差し掛かったころ、もしくは学校や塾での勉強が終わた頃、目の不調を感じる人が多いと思います。
そして、読書などを楽しむ時間がある秋の夜長の季節に「視力低下」を自覚する人が多いというデータもあり、脳疲労と目の疲労が直接的に関係していることがわかります。
目が疲れるのは使い方が悪いから
目は使うと疲れると考えられていていますが、目は脳の一部ということもあり、効率よく適切に使えば使うほど機能を高めれる器官です。
身体の筋肉と同様に、使わなければ目の機能は良くなるどころか確実に衰えますし、実際に近視などの多くの日本人が悩んでいる視力の問題は、目の偏った使い方による機能障害(使わないことによる廃用)です。
長時間同じ姿勢をしていると、一部の機能が廃用を起こして全身のバランスが悪くなり、肩こりや腰痛が起こるように、スマホなど近くばかりを集中して視ていれば、視力の低下(近視)、つまり遠くを見るための目の機能(主に目の周りのピントを調整する筋肉)の退化が起こります。
そして、視力が低下するとメガネやコンタクトを安易に使ってしまいがちですが、脳を含めた「見え方」の仕組みを考えると、メガネやコンタクトの長期利用は確実に視力の低下につながっていきます。
なぜなら、メガネやコンタクトを使うと、カメラのレンズに補正をかけているのと同じような状態なので、脳には既に修正された状態で情報が届くことが当たり前になり、裸眼でとらえた情報を処理できなくなってしまうからです。
コンタクトやメガネを使い始めるとどんどん「度」が進む理由はここにあります。
薬を常用すると、より強い薬やより副作用の強い薬が必要になっていくのと同じメカニズムです。
コンタクトやレーシックでは視力は回復しない
視力=眼球の問題と考える勘違いが、視力低下の対策=メガネやコンタクト・レーシック手術の普及に拍車をかけています。
メガネやコンタクトは強制器具であり一時的な対処療法であり、常用に適したものではありません。
その証拠にメガネやコンタクトを利用している人はどんどんその度数が上がっていきますし、特にコンタクトでは目のトラブルが多数報告されています。
もし、レンズである眼球そのものに問題があるのであれば、メガネがコンタクトで補正したり、手術などでレンズを交換するのが最適な治療法にはなりますが、日本人のほとんどが悩まされている「近視」は、目の周りの筋肉の柔軟性が低下していてピントが合わせられなくなっていたり、ストレスや肩こりなどによって脳への血流量が減少していることによって視神経の伝達や脳の視覚野が上手く働いていないこと、慢性的な脳疲労などが原因です。
「コンタクト」は大切な目の中に「異物」を入れる行為なので、コンタクトは装用することで、涙不足や酸素不足の原因にもなり、目の疲れや病気の原因になります。
もちろん、急にメガネやコンタクトをやめることはできないかもしれませんが、「メガネやコンタクトとは一生の付き合い」を「メガネやコンタクトは必要なときだけ」にし、「最終的にメガネやコンタクトとはお別れ」するために適切に使うこと、つまり道具に依存するのではなく、視力回復につなげるために道具を有効に使っていく必要があるのです。
そして、「レーシックなどの手術」は絶対にやるべきではありません。
レーシックは、レーザーで角膜を削り、視力を強制的に出す手術で、【入院も通院すらもほとんど必要なくたった一日で視力が取り戻せる!・メガネやコンタクトの煩わしさから開放される!】などと宣伝されると惹かれてしまう気持ちはとてもよくわかりますが、視力の仕組みを理解していればとても恐ろしい行為であることが理解できると思います。
手術自体に失敗し、失明するリスク・感染症にかかるリスクも非常に高く、一度でも傷ついた角膜はもう二度と元には戻りません。
術後すぐは大丈夫でも、5年〜10年後のある朝いきなり目の前から光が失われてしまう可能性も考えられます。
実際、「レーシック難民」術後の合併症や後遺症も問題になっていて、一生ドライアイ・充血・夜盲症などに悩まされる生活になっている人がたくさんいます。
ほんのちょっと生活を変えれば、正しいトレーニングをすれば解決する小さな問題だったかもしれないのに、わざわざ病気を悪化させてしまって一生背負って行くことを選んだとしたら、それ以上不幸なことはありません。
近視は生活習慣病です。手術を検討する前に、コンタクトを常用する前にできることはたくさんありますし、一度正しい方法で視力回復した場合再度近視になる可能性は大幅に減少します。
生活習慣病が原因の近視は、近視にならない生活習慣やトレーニングが習慣化してしてしまえば、ずっと適正な視力を保つことが当たり前になるからです。
本当の視力回復方法
視力は一度低下すると回復しないと言われていますが、ほとんどの場合でそれは間違いです。
なぜなら、生活習慣病が原因の視力低下は、生活習慣を改善することで改善する可能性が高いからです。
本来の視力回復というのは、目で見た情報が正しく脳へ届き正常に情報が処理されることなので、本当の意味での視力回復には以下のポイントを抑える必要があります。
具体的には、スポーツや筋トレ筋肉を鍛えたり、呼吸でインナーマッスルを刺激しつつ全身の循環を整えたり、目からの情報を脳で正しく処理する脳トレをしたり、意識的に笑顔を作り、楽しく毎日を過ごし顔の筋肉を鍛え顔まわりの血流をよくしたり、お風呂の中で目を温めながら優しくマッサージをしたり、眼筋ストレッチをしたりして、偏った使い方で疲れた目と神経をリセットする習慣を作ることが重要です。
意識して遠くの景色を眺める時間を作ったりするだけでも改善効果は期待できます。
視力を鍛えることは、脳を鍛えることと一致します。
脳は身体の中で最も栄養やエネルギーを使う器官で、わずか全体重の1.2%程の重さの臓器ですが、全身の20%ほどの血流を供給され、大量のブドウ糖を消費しますので、血液をサラサラに保ち、脳へ常に十分な血液供給が行えるようにすることとや、脳のエネルギー源となるブドウ糖をしっかり摂取することがとても大切です。
視力を回復すると人生も良くなる
顔はその人の全身の精神状態・健康状態を写し出す鏡であり、目は顔や表情も印象を決める最も重要なパーツです。
人間の顔は全身の神経の末端が集まっていて、これらの神経の末端同士を結んだ線によって作られるのがいわゆる「人相」で、占い師さんはを統計的なデータに照らし合わせて人相を「占う」のですが、医師の診察にも視診があり、物理的な検査や身体に触れるなどをしなくても、顔や表情からある程度の心身状態がわかります。
「顔に書いてある」という言葉もあるように、顔・表情・人相は、人とのコミュニケーションにおいても最も重視される場所で、単にビジュアル的な問題ではなく、人間も動物なので本能的に(子孫繁栄のため)健康でエネルギー溢れる人を求める傾向があるため、目の周りの筋肉を含めた顔の筋肉のトレーニングや神経経路を鍛える脳トレで視力を高めて魅力的な表情を保てれば、人生をよい方向に向けるためにも役立ちます。