遅発性ウィルス感染症 【症状】【原因/病理】【検査/診断】【治療】【予後】

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遅発性ウィルス感染症について説明できますか?

遅発性ウィルス感染症について、
【症状】【原因/病理】【検査/診断】【治療】【予後】と
5つの観点に分けて解説しています。

亜急性硬化性全脳炎の概要

麻疹ウィルスの潜在性感染により起こる疾患

好発年齢:通常6~9歳の学童期に発症
進行性に精神、神経症状が増悪する

亜急性硬化性全脳炎の病理

1~2歳で麻疹に感染した後、
変異株の麻疹ウィルス(SSPE)が
脳内に持続感染するために起きる

亜急性硬化性全脳炎の症状

第1期:集中力の低下、無関心による学業低下
第2期:びくっとした四肢、体幹の動き(ミオクローヌス)、
    全身の痙攣発作などが出現
第3期:意識障害や後弓反張などの症状が出現、
    気管切開や経管栄養が必要になる
第4期:全般的な大脳機能低下により無言症を呈する

亜急性硬化性全脳炎の検査 診断

・麻疹ウィルスの抗体価が上昇
血清、髄液の両方で上昇していれば診断確定
・脳波:周期性同期性放電
・MRI:びまん性脳委縮

亜急性硬化性全脳炎の治療

・服薬
・インターフェロンα(脳室内投与)
・イノシンプラノベクス内服などにより、
生命予後は、数年以上に延長、長期生存例も。

進行性多巣性白質脳症の概要・病理

パポバウィルスに属するJCウィルスに感染した
乏突起膠細胞が死滅することにより
中枢神経組織の髄鞘を維持または新たに作成することが
できなくなり、脱髄が起こる疾患

日和見感染:以下のような基礎疾患を持つ患者に起こる
HIV感染、血液系の悪性腫瘍の患者
抗癌薬や免疫抑制薬の投与を受けている患者など

進行性多巣性白質脳症の症状

・好発:40~60歳代
・比較的急性に発症
・脱髄がおこる場所により様々な症状を呈する

・初発症状:認知症、性格変化などの性格変化
片麻痺、四肢麻痺、視力障害

進行性多巣性白質脳症の検査 診断

・基礎疾患+脱髄症状
・MRI:T2強調画像で多巣性の高信号領域 造影はなし。
・PCR法にて、髄液中にJCウィルスDNAが存在することが
証明できれば確定される。

進行性多巣性白質脳症の治療

有効な治療はない

進行性多巣性白質脳症の予後

多くは、6か月以内に死亡する。

まとめ

神経内科学とは正常との比較から病理を追求する学問です。

人間にとって正常な状態から逸脱する何かが起こった時、それは病気になります。
そのため、病気がどうかを知るためには、まず正常を正しく理解している必要があります。

神経内科学においては、病名や症状を覚える事に意味はありません。
それらは全て後付けだからです。

病気や病理について学び、理解を深めることの意義は、なぜその症状が起こるのか、
を正常との比較から追求していく事により、問題点を導き出してより適切な解決方法、予防方法を探求していくことにあります。

この考え方でできるようになる事によって、
健康維持を含めあらゆる身体の問題解決ができるようになる力が育成されていきますので、
この観点を忘れずに勉強していきましょう。

病気や病理は、知るのではなく理解する事、
自分自身の健康維持に生かして初めて有意義なものになります。

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