「すぐ役に立つ」からダメになる理由

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「役に立つ」という言葉はとても社会をダメにしていると思っています。


ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授の言葉の真意を考えると、教育のあり方や健康管理のあり方につながる理想が見えてきました。

「役に立つ」という言葉はとても社会をダメにしている

2016年10月医学・生理学賞を東京工業大学の大隅良典栄誉教授がノーベル賞を受賞しました。

とても親しみやすい印象の大隅良典栄誉教授のコメントの中で忘れられない言葉があります。

私は「役に立つ」という言葉はとても社会をダメにしていると思っています。

すぐに役に立つことを研究していても、それは大発見や大きな成果には結びつかない。

「役に立つ」という言葉はとても魅力的ですが、その言葉の真意をあなたはどう考えますか?

すぐに役に立つ人間は、すぐにダメになる人間だ

大隅良典栄誉教授の言葉を聞いた時、大学の入学式で新入生に向けて学長から送られたメッセージを思い出しました。

正確な言葉を覚えていませんが、要約すると以下のようになり、ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授の言葉とかなり類似します。

「すぐに役に立つ人間ではなく、リーダーとなれる(世の中や各業界を引っ張っていける)人間を育てている」

「すぐに役に立つ人間は、すぐにダメになる(役に立たなくなる)人間だ。」

正直、最初は全く意味がわかりませんでした。
すぐに役に立つ方が良い気がしたからです。

卒業して社会に出て、「すぐに役に立つ」教育を受けてきた人とより本質的な教育を受けてきた人の違いを明らかに実感できました。

「すぐに役に立つ」教育を受けてきた人の特徴

「すぐに役に立つ」教育とは、現場ですぐに使えるテクニックや具体的な手段を教える教育です。

「すぐに役に立つ」教育を受けてきた人は教えてもらったテクニックは上手に使えるし、教えてもらった状況で教えてもらった対応はとても上手にできますので、一見とても優秀のような気がしてしまいます。

ですが、少し状況が変わったり何か問題点にぶつかったとき急に何もできなくなる、つまり、最初がピークでそれ以上の成長が非常に難しく、時代や求められるものが変わった瞬間に全く役に立たない人に変わってしまうリスクが非常に高いのです。

「すぐに役に立たない」教育を受けてきた人の特徴

一方、すぐに使えるテクニックのようなものを学ぶのではなく、物事の本質・考え方を優先的に学んできた人達は、最初は現場ですぐに使えるテクニックを何も持っていないので現場の状況に戸惑うことがあり、一見使えない人に見えます。

ちょっと理解のない人だと「頭でっかちのくせに何もできないね..」などを思ってしまいがちです。

でも、3ヶ月、半年と現場に慣れてきたときから彼らの力は発揮されます。

次々と問題を解決し、現状を改善し、テクニックも見違えるように上達していくだけではなく、次々と新しいものを生み出して、対象に合わせて最適化させていくことができます。

ここからはもう無敵で、何が起こっても怖くありませんし、信頼も人望も集まって行きますし、新しい発見やアイディアもどんどん浮かんできます。

自分で考えて問題解決することができる力を持った人間は、最終的にどんな場面でも「役に立つ」人になります。

健康管理も本質的な対応が重要

健康管理にも全く同じことが言えます。

例えば….

  • 太っているので痩せたいと思ったとき
  • 血圧が高いので下げたいと思ったとき
  • 貧血がひどいのでどうにかしたいと思ったとき
  • ニキビや肌荒れを治したいと思ったとき
  • まず、薬やサプリメントのような即効性があるものを求めてしまいませんか?

    でも、その結果得られるのは一時的な満足のみで長期的に見ると効果はマイナスの方向(具体的には副作用に悩まされたり、本来の身体機能が低下することによる慢性疾患を患うなど)に向かっていくケースがほとんどです。

    あなたがある日突然病気なることはほぼ100%なく、身体の細胞が少しずつ少しずつ変化していき、ある日あなたが自覚した日もしくは重篤な症状が出る日に突然と現れた感じるだけです。

    身体の仕組みについて正しく知っていれば、身体を痛めつけるような安易な方法は必然的に選ばなくなりますし、そもそもそんな危険な方法を選ばなくても健康な状態を維持できるようになります。

    病気になってからの対処法(すぐに役立つ方法)を学ぶのか、健康な状態を維持するために自分の身体のことを正しく知る(直ぐに役に立たない方法)を学ぶ方のか、どちらが豊かな人生を歩めるのかは明白ですよね。

    即効性を求めると、危険な副作用や常習利用が必要となるような医薬品に頼ったり、身体に過剰な負担をかける結果になり、以前より悪い状態になるリクスが非常に高いです。

    より良くするために、頑張ってお金をかけて行ったことで状態を悪化させて人生を台無しにするようなことになったらそれほど切ないことはありません。

    現代は当たり前のことを当たり前に続けるという本当に大切なことを忘れて、過激で即効性のある一過性のものが注目されがちですが、当たり前のことを当たり前に続けることが本当に大切なことであると改めて実感しています。

    目先のことだけにとらわれず、本質を見極められる力が必要なのはどの分野でも同じ。

    世の中に溢れる間違った情報に惑わされず、あなたの健康や人生を大切にして生きるための考え方を学びましょう。
    そのためにこのサイトがあります。

    ちなみに、この大隅良典栄誉教授、若い頃はあまり論文を書かず上司から心配されていたそうです。
    周りからも「普通の隣のおじさん」と表現されていました。
    ずっとずっと大切なものを温めてきたんだと思います。ステキですね。

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