日本の医療費は世界一安く、医師や医療従事者の給料は今後も下がり続けます。
日本の医療保険制度の問題点から、今後自分の身体と健康を守るために必要なものは何か、考えてみてください。
日本の医療費が安い理由
日本の医療費はとても安いです。
おそらく海外旅行などで病気にかかったことがある人ならば、海外の病院での医療費に驚いた経験もあるかもしれません。
日本は医療費が安いことに加えて、国民皆保険つまり全員医療保険に加入しているので実質の自己負担医療費が1割〜3割程度(実際は患者負担で支払っている金額の3倍〜10倍の医療費として発生しています。)なので更に安く感じます。
また、高額医療費補助という制度もあり、一定額以上医療費を使った場合は申告をすれば還付されます。
税金が財源で、これだけ病気になった人の負担を軽くする仕組みが日本にはあるため、私たちは安心できます。
医療従事者からみた日本の保険制度
医者や医療従事者は高い志を持ち、長い時間と費用を投資して資格を得て現場に臨みますが、実際には法律で決められた保険点数を取るための作業を優先せざると得ない現状があります。
医療もビジネスであるため、保険点数の取りやすい治療を選びがちになり、本質的やニーズとに合わない治療が選択される場面も出てきてしまいます。
日本の医療保険制度のデメリット
この医療保険制度は、国民が病気になった時の負担を軽くしてくれているので、とても国民に優しいように見えますが、いくつかデメリットもあります。
医療制度はそもそも国民の健康の為にあるべきなので、健康でいることを奨励することが大前提ですが、あくまで病気になった時のものであって、健康維持を奨励する制度になっていないことです。
特に高齢者は安価に医療サービスを受けられるので病院通いがルーティーン化し、本当に必要な人に必要な医療やサービスを届けるということができないことが起こりえます。
また、健康維持に熱心な医者や医療従事者の使命やモチベーションが保たれず、保険点数のとれない健康維持に役立つ医療や福祉サービスが普及しにくいこともあります。
医師や医療専門職の年収は下がり続ける
年収の高い専門職の代表である医師、安定した職業として人気の医療専門職を目指している人はたくさんいますが、医師や医療専門職の平均給与額は年々下がり続けていますし、今後も更に下がり続けることは明らかです。
そもそもどんな仕事でも、給与額は市場の原理(需要と供給のバランス)で決まります。
専門職として国に認可されて働く為には、一定の基準の元に指定された教育課程を経て国家資格を取得することで初めてスタート地点に立てますので、その時点で希少価値が高く、世の中で求められている存在のため、医師や医療専門職の給与は高めになります。
その資格を得るために膨大な時間や費用を先行投資して知識を習得し、練習を重ね、多くの人が持っていない知識を持ち、多くの人が持っていない技術を持ち、多くの人が持っていない経験を持ち、それらが多くの人の役に立つから、専門職の給料は高くなります。
そんな医療専門職の給与が下がり付けている理由は、一言でまとめれば時代の変化なのですが、具体的には以下のようなことが挙げられます。
ただ知識を持っているだけの専門家は必要ない時代なので、知識の提供が主な仕事であった場合、どれだけ過去に権力のあった医師であろうと、弁護士であろうとその給与が下がり続けるのは当然の変化です。
かつては医師(内科医)と同じくらいの権威をもっていた柔道整復師の役割は、今は整形外科医に変わっているように、世の中が求めるものや法律が変われば医療現場の役職のあり方も待遇も変わって行きます。
もちろん。専門職の持っている知識や経験に価値がなくなった訳ではなく、それらを求める人はこれからも存在しますが、そのニーズは多様化しますので、時代の変化に合わせて適切に最適化していく必要があるということです。
時代に最適化した医療を
この状況は、制度を根本的に変えない限り改善は困難です。
本当に必要な人に必要な医療サービスが行き届き、医者も医療従事者も高い志を持って仕事に臨めるような環境を作ること、そして、健康維持・予防医学の観点からもっといろんなサービスが展開されて、自由に選べる環境を作ることがとても重要だと考えています。
そのための第一歩として、個々人が自分の身体に責任を持ち自分自身を愛するじぶんのお医者さんになれるように、まずはここでしっかりとわかりやすくあなたに伝えることから始めています。
ひとりひとりの意識が変われば大きな力に変わります。
その実現のために、日本の医療・教育をあらゆる角度から俯瞰し、あなたが健康でより良い人生を送れるように現代に、最適化した情報を届けることをミッションに活動をしています。
ダーウィンの進化論でも述べられています。
この世に生き残る生き物は最も力の強いものか?
そうではない。最も頭のいいものか?
そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ
時代の変化は誰にも止められないけれど、私たちには変化に適応し、より良く生きるための能力があるから、変化に適応して行けばいいだけです。