生活習慣とは時間とお金の使い方なので、人を病気にすることもできれば貧乏にすることもできます。
病気のほとんどが生活習慣病と言われる現代では、お金と時間の使い方の観点から生活習慣を見つめてみると健康を維持するモチベーションが見えてくるかもしれません。
習慣にはお金も時間もかかる
私たちは毎日何かしらの活動をして生きていますが、それらには必ず時間とお金を使っています。
毎日の食事、歯磨きや洗顔、睡眠だって時間とお金の積み重ねで、それらの積み重ねが今のあなたを作り、将来のあなたを作っていきますので、健康を維持するのも病気になるのも、貧乏になるのもお金持ちになるのもお金と時間の使い方という生活習慣次第です。
止めるだけでお金が貯まり健康になる習慣
例えば、以下のような健康を害する可能性のある時間とお金の使い方を変えれば、健康になり、他のより有意義なことに使える時間が増え、お金が貯まります。
食べ過ぎ
食事は生きている限り必要不可欠な行為なので、毎日ある程度の時間とお金を費やし続ける必要があります。
食事に関しては個人差が大きい生活習慣の項目ですが、動物として必要とする栄養素を摂取する以上に食べることに時間がお金を使い、肥満や生活習慣病に悩むのは人間(や人間に飼われている動物)だけであり、すでに様々な研究結果から食べ過ぎが生活習慣病に大きな影響を与えることがわかっている以上、一時的な快楽として食べ過ぎに無駄な時間とお金を使うメリットはありません。
実際に私たちが食べ過ぎにどれだけ無駄なお金を使っているかを調査した肥満大国:アメリカの調査データによると、肥満で悩むアメリカ人は、生涯で258,000ドル(3,000万円位)の金額相当の食べ物を食べ過ぎている(必要ではないのに食べている)そうです。
食べ過ぎによる肥満と生活習慣病はセットなので、肥満になってしまうことで余計に支払わないといけなくなる金額(医療費やダイエット費用など)は、年間2,646ドル〜4,879ドル(30万円〜50万円)になりもなり、肥満による生活習慣病などでは平均寿命も8から10年短くなる損失分も加味すれば、年間6,518ドル〜8,365ドル(70万円〜90万円)ほど損失出している計算になるそうです。
日本人はアメリカ人ほどの食べ過ぎはないですし、社会保証制度も全く異なるので、金額自体は直接的な参考指標にはなりませんが、24時間いつでも食べたい時に食べたいものが食べらる日本でも確実に食べ過ぎの傾向はあって、食べ過ぎは食事に無駄な時間とお金を使い、その結果太ってしまえばダイエットに時間とお金を余計に使い、更に病気になれば治療にお金と時間を余計に使わなければならなくなる点では同じです。
生涯で3,000万円を食べ過ぎに使いたいですか?
カフェイン
コーラなどの炭酸飲料やコーヒーからカフェインを摂取している人は多い思いますが、【カフェイン中毒になると生涯113,000ドル(約1200万円)以上余計にお金(病気の治療費など)がかかる】としたアメリカのデータがあります。
例えば、毎日コーヒーやコーラに200円(1日1杯程度)使ってだけでも単純計算で年間で73,000円ですが、健康を維持できる範囲であれば嗜好品としてそれなりの価値を見出している人もいるかもしれません。
ただ、健康が害するほどカフェインに依存してしまっている場合(カフェイン中毒)、1日では1,000円程度の出費でも年間365,000円で、そのコーヒーやコーラが原因で生活習慣病を引き起こして生涯で更に1,000万円以上余計な医療費などがかかるとしたら、それでも続けたい必要不可欠な習慣ですか?
タバコ
タバコが肺がんや寿命を縮めるリスクを高めることはすでに様々な研究からわかっていますし、タバコを吸う人の保険料なども明らかに高いので、喫煙をすることで無駄に出費する金額は、非喫煙者に比べてかなり高くなることをなんとなく実感している方は多いかもしれません。
2,000年に世界中で大流行してパンデミックを引き越したコロナウィルス(Covid-19)でも喫煙者や肺機能に問題がある人が重症化して死亡する例が非常に多く報告されました。
そして、タバコの副流煙はまわりの人も不健康にする可能性があることも忘れてはいけません。
タバコ自体は(かなり税金が高いので)安いものではなく、習慣的に吸うものなので、仮に1日1箱(500円程度)であったとしても、1年で約18万円、5年間で約91万円、10年間で約182万円、30年間で約547万円とかなりの金額になります。
また、喫煙は時間もかなり消費する活動で、タバコを吸う場所を探して一服する時間が1日15〜20分ほどだったとしても、1年で100時間ほどタバコに使って、その結果身体を壊し、副流煙や臭いでまわりに迷惑をかけるだけだとしたら、そこにお金と時間を使い続ける理由は何でしょうか?
タバコは日本の税収でもかなりの金額を占めますが、結局無駄な医療費が増え、不健康な国民が増えたら本末転倒です。
お酒
例えば家の晩酌でほぼ毎日350mlを飲み(年間約40万円)、外で月に3回飲む(年間約12万円)として、これを60年間続けたら総額は3,000万円を超えます。
お酒はコミュニケーションツールとしても重要な役割があり、適量であれば健康には問題はありませんが、飲酒を積み重ねると結構な金額になることは覚えておくと必要以上には飲まないブレーキになるかもしれません。
コンタクトレンズ
2週間交換ソフトレンズ(1日あたり50円程度)とケア用品を含めて60年間使い続けるとすると、総額200万円ほどになり、毎日ケアや装着にそれなりの時間を使います。
視力の解剖学的構造を理解して、普段から視力が低下しないようにケアしていたら、他のもっと楽しいことに使える時間とお金になっていたはずです。
200万円あればできることはたくさんあります。
自分の身体を正しく理解すればお金と時間の使い方が変わる
病気予防が重要だといくら騒いでも、日本は特に医療費が安いこともあり、今の時点で健康な人にはピンと来ないものなので、生活習慣をお金と時間というフィルターを通して整理してみました。
自分の身体の仕組みを正しく理解しておけば、必然的に自分の身体を痛めて病気を作るような時間やお金の使い方(生活習慣)はしなくなるので、無駄なお金を使わない有意義な人生になります。
このサイトでは、身体の仕組みを理解して、自分で適切な問題解決ができるように様々なコンテンツを配信していますので、是非活用していただければ幸いです。