多発性硬化症 【症状】【原因/病理】【検査/診断】【治療】【予後】

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多発性硬化症について説明できますか?

多発性硬化症について、
【症状】【原因/病理】【検査/診断】【治療】【予後】と
5つの観点に分けて解説しています。

多発性硬化症の概要

亡くなった患者さんの脳や脊髄を手で触ると
固く感じるような病変が多数あることから
この病名がつけられた
日本国内でも神経難病に指定されている疾患です。

多発性硬化症の症状

病変の場所により症状も様々です。

■視覚障害(視神経、脳機能)
・視力低下
・視野が欠ける
・二重に見える
・ぼやける
・文字が読めない
・色がわからない
・何となく暗い
・目を動かすと痛みを感じる
・目の奥が痛い

■運動障害(麻痺、失調)
・上手く歩けない
・力が入らない
・すぐに力がなくなってしまう
・ガクガクする
・つっぱりる

■感覚障害
・感覚が鈍い
・温度の感覚がわからない
・熱さと冷たさの感覚が逆になる
・皮膚の上に薄い紙が置かれているような感じがする

■異常感覚
・チクチクする
・ピリピリする
・ジンジンする
・しびれる
・かゆい
・小さな虫が歩いているように感じるなど。

・レルミッテ徴候
首を曲げると腰から足にかけてしびれや痛みが走る症候
発作的に起こります。

■痛み
・焼けるように痛い
・針で刺されたように痛い
・感電したように痛い
・体を何かで締め付けられているように痛い

・有痛性強直性痙攣
手足を動かすと、痛みを伴って、いわゆる「つった」状態になること。

■疲労
・急にエネルギーが切れた感じ
・起きたばかりなのに疲れている
・突然重度の疲労感を感じる

■めまい(平衡障害)・ふるえ

・ふらふらする
・まっすぐ歩けない
・酔っぱらっているよう、いつもグルグル回っている感じがする
・吐き気、ふるえ

■言語障害

■嚥下障害

■しゃっくり
・しゃっくりがとまらなくなる

■排泄障害(自律神経障害)
・トイレの回数が多い
・急にトイレに行きたくなる
・尿が出にくい・失禁・残尿感
・便秘

■認知・感情の障害
・物忘れが多くなった
・判断力が低下した
・集中力がない
・うつ症状

■体温との関連
・「ウートフ徴候」
・体温が上がると一時的に症状がひどくなったり、別の症状が出てきたりすること
・体温が下がれば症状は回復する。

・お風呂に入ると力が入らなくなる
・お風呂に入ると視力が悪くなる
・運動すると体がふにゃふにゃになる、など。

多発性硬化症の原因 病理

自己免疫疾患とする説が有力
脱髄によって、上記の症状がでます。

1 脱髄 とは?

正常な有髄神経線維は、
神経の電気活動を伝える神経軸索の周りを
髄鞘が囲っていて、正常な神経の電気活動が
伝えられます。

ちょうど、電気ケーブルの導体のまわりを
絶縁体が囲っているようなイメージですね。

脱髄とは、
神経軸索を取り囲んでいる髄鞘が壊れて、
神経軸索がむき出しになった状態
つまり、全身に情報という電気を送る
電気ケーブルの導体が
むき出しになったような状態です。

その状態が起こるとどうなるかというと、
神経の電気信号がスムースに伝わらなくなり、
機能障害として現れてきます。

脱髄は、中枢神経でも
末梢神経でも起こりますので、
その症状は様々です。

脱髄が起こる原因としては、
免疫系、感染、代謝因子などと
考えられている。

多発性硬化症の検査・診断

以下3点が満たされた時に確定診断とされます。

1:2か所以上の中枢神経病変を示す臨床兆候
2:2回以上の発作または6か月以上の進行性の経過
3:他の病気が否定される

大脳および脊髄のMRI検査所見は
1,3の判断材料として、重要です。

多発性硬化症の治療

薬物寮法、リハビリテーション

多発性硬化症の予後

寛解、再発を繰り返しながら、
徐々に障害が進行していく
場合が多いが、
初発から、急速に進行していく場合もある。

*寛解とは?
症状が一時的に軽くなったり,消えたりした状態。
病気が完全に治った状態だと誤解されやすいので注意する。

まとめ

神経内科学とは正常との比較から病理を追求する学問です。

人間にとって正常な状態から逸脱する何かが起こった時、それは病気になります。
そのため、病気がどうかを知るためには、まず正常を正しく理解している必要があります。

神経内科学においては、病名や症状を覚える事に意味はありません。
それらは全て後付けだからです。

病気や病理について学び、理解を深めることの意義は、なぜその症状が起こるのか、
を正常との比較から追求していく事により、問題点を導き出してより適切な解決方法、予防方法を探求していくことにあります。

この考え方でできるようになる事によって、
健康維持を含めあらゆる身体の問題解決ができるようになる力が育成されていきますので、
この観点を忘れずに勉強していきましょう。

病気や病理は、知るのではなく理解する事、
自分自身の健康維持に生かして初めて有意義なものになります。

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