【底側骨間筋】は、背側骨間筋とペア(拮抗)になる足底のインナーマッスル。
骨間筋(足のゆびの間の筋)とアキレス腱(ふくらはぎの筋につく)だけでも歩行ができると言われるくらい二本足歩行を行う人間にとって重要なインナーマッスルです。
【底側骨間筋】の構造について3D動画を使ってわかりやすく説明しています。
底側骨間筋の概要
足の最も深層にあるインナーマッスルで、足趾を内転(第3〜5趾を第2趾にひきつける)し、歩行や足の位置を調整する際に非常に重要な役割をします。
背側骨間筋と共同で働く時は足趾を屈曲します。
小さな深層筋なので意識して動かさないと弱化や硬化しやすく、歩行や立位動作に悪影響を及します。
底側骨間筋の起始・停止
3つある筋肉は全て1頭(背側骨間筋は2頭)
底側骨間筋の作用
歩行時、足の機能軸となる第2趾(第2趾第2趾間)に向かって足趾を寄せるように働き、反対の働きをする背側骨間筋とバランスを取りながら、歩行や足の絶妙な動きを調整しています。
足の指の間で足の位置の微妙な調整に関与しているインナーマッスルでもあり、足の横アーチ形成の役割もあります。
骨間筋が弱化や硬化で正常に機能していない場合、足の位置の微妙な変化を脳に伝達できなくなるので、全身の大きな筋肉の使い方にも影響して、筋肉の使い方のバランスや姿勢などが崩れてしまいます。
底側骨間筋の神経支配
底側骨間筋の働きを3D動画で確認
底側骨間筋を触診
足の趾と趾の間にある筋肉です。
深層にある小さな筋肉のため直接的な触診は難しいですが、収縮は確認できます。
底側骨間筋を鍛える方法
歩く、走るなどの運動の基礎になる重要なインナーマッスル。
より大きな脚の筋肉や体幹などを鍛える前に、骨間筋をケアしてトレーニングすることで怪我を予防しつつ効果的にパフォーマンスを高められます。
底側骨間筋の解剖学的構造をイメージしながら丁寧に行いましょう。
時間がないときは趾と趾の間を開いてくれる足趾パット/足指セパレーター の力を借りましょう。
骨間筋の動きのイメージがわからない場合も有効ですし、つけたまま少し歩いたりするだけでも効果的です。