姿勢は生活習慣の鏡です。
姿勢はあなたの生活習慣やこころの状態を映し出す鏡であると同時に、様々な体調不良や病気、怪我の原因にもなります。
正しい姿勢を意識的に維持するだけでも、心と身体に良い変化をもたらします。
今の健康・美容状態に老化や遺伝の影響は少ない?
気に入らない体型、肩こり・首こり・慢性的な体調不良、気になる肌荒れやニキビ、薄毛や白髪….年齢や遺伝のせいにして逃げていませんか?
- もういい歳だから…遺伝だから…家系で仕方ない…..と言い訳をしていませんか?
- 年齢を重ねると、老化でどんどん見た目が変わり、健康状態が悪くなるのが当たり前だと思っていませんか?
- 小さい頃から太っていて変わらないのは、親も太っているから仕方ないと思っていますか?
- 白髪多かったり、髪が薄くなったりするのは遺伝のせいだと思っていますか?
- 自分よりたくさん食べるあの人はスリムなのに、いつも我慢している私が太っているのは生まれつきの性質のせいだと思っていますか?
もちろん遺伝の影響はゼロではないし、どんなものにも寿命があるように老化による避けられない機能低下は生じますが、ほとんどのケースの場合、年齢や遺伝よりも「生活習慣」の影響が圧倒的に大きい差を作っています。
数年前の自分はもういない?
いくつになっても、どんな人でも、私たちは「悪く変わる」こともできれば「よく変わる」ことができます。
その根拠は「細胞の生まれ変わり」です。
生活習慣や年齢によって個人差はありますが、細胞の寿命は4ヶ月、血液の寿命は3ヶ月、骨の寿命は2年程度と言われています。
細胞は生きている限り生まれ変わり続けるので、数ヶ月、数年前のあなたを作っていた細胞は、今のあなたを作っている細胞とは入れ替わって違うものになっています。
赤ちゃんから大人に成長すること、怪我をしても自然と傷が治ったり、髪や爪が伸びることなどの変化からも細胞が生まれ変わっていることがわかります。
年齢はひとつのファクターでしかない
細胞に寿命があるということは、自分の身体を変えるための生活習慣を最低でも3ヶ月続ければ、身体は確実に変わるのを実感できるということです。
ヨガやジムへ行くなど特別な習慣を作らなくても、食事にしても、運動にしても、姿勢にしても、睡眠にしても、生活リズムにしても、日常生活の中に自分を変えるチャンスはたくさんあるので、正しい方法でよい習慣を続けることができれば、理想的な健康・美容状態をデフォルトに変えていくことはできません。
年齢を理由に諦める必要はありません。
もちろん年齢を巻き戻すことはできませんし年齢に合わせた配慮は必要となりますが、実際に80歳、90歳を過ぎてからスタイルや姿勢、運動機能を大きく変えてきた事例もたくさんあります。
身体を変えるのは「生活習慣」
急性期医療(救急病院)に関わっていたころ、「ほとんどの病気は悪い生活習慣によってなるべくしてなっている」ことを強く実感しました。
いわゆる「生活習慣病」と呼ばれるものはまさにそのままですし、うつなどの精神疾患、慢性頭痛、自律神経失調など原因が特定しづらい病気や辛い症状も「生活習慣」が大きく影響しています。
例えば、冬は「脳血管障害」を発症する患者さんが増えますが、普段の生活が整っている人程、症状が軽く、また回復が早い傾向が顕著にあります。
また、2019年からパンデミックを引き起こし世界を大きく変えたコロナウィルス感染症でも、普段の生活が整っていて健康管理ができている(免疫力が高い)人ほど重症化しないこともデータでしっかりと出ています。
健康状態の変化は生活習慣によって生まれると考えると、子供が親と同じ生活習慣をしていればまるで遺伝かと勘違いしたくなるような類似した健康状態になっても全く不思議ではありません。
でも本当の問題は『生活習慣』にある場合がほとんどです。