【被殻出血】被殻の機能と症状の特徴を整理

病気の教科書
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高血圧性脳出血の好発部位である被殻。

被殻は、運動調節・認知機能・感情・動機づけや学習などさまざまな機能を司どる大脳基底核を構成する要素のひとつで、被殻出血の臨床症状は出血の状態により多彩です。

被殻の構造や機能と起こり得る症状とリンクさせて解説します。

脳出血の好発部位:被殻

高血圧性の脳出血の60%以上が、被殻出血です。

被殻を栄養している血管(外側線条体動脈)が細く、高血圧や動脈硬化などで破裂しやすいためです。

被殻出血は発生頻度が大変高く、重要な機能を持つ要素や経路とつながっているため、出血の大きさにより、様々な症状を呈する可能性があります。

脳内における被殻の解剖学的構造と生理学的機能、そして出血によって起こりえる症状をリンクさせて整理していきます。

被殻の構造

被殻の解剖学的構造を整理します。

  • 大脳皮質と視床・脳幹を結びつけている神経核の集まりである大脳基底核の線条体を構成する要素
  • 被殻の機能

    被殻の生理学的機能を整理します。

  • 大脳基底核(身体の随意運動の調節や姿勢、筋緊張の調整などスムースな活動が行えるように無意識的にコントロールしている役割)を構成する要素のひとつ
  • 錐体路(あらゆる意識的な運動に関係する繊維や感覚繊維)が通過する内包と接していて、外側は、言語、行動、理解、認識などの高次機能をつかさどる神経細胞とつながっているため、記憶をベースに予測や期待に関する行動、前頭葉の運動パターンから適切なものを選択する行動、眼球運動、感情に関与する辺縁系の制御、などにも関与する
  • 被殻出血の症状

    比較出血には以下のような特徴があります。

  • 被殻だけに限定した小さい出血は臨床上あまりない
  • 被殻に出血がおこると、内包に血腫が入り込んだり、内包や被殻の周囲を圧迫することが多いため、被殻の出血が大脳基底核の機能異常だけでなく、顔面や手足のまひなどの運動障害、半身の感覚が鈍くなるなどの感覚障害、高次脳機能障害が出現する
  • 優位半球(一般的には左)に出血をすると、言葉を話せない話せても意味をなさない、人のいうことが理解できないなどの失語症が現れることがある
  • 劣位半球(一般的には右)に出血をすると、左半側の空間にあるものを無視する半側空間無視(はんそくくうかんむし)、その他いずれの半球でも、上記を含めた失行、失認などの高次脳機能障害が起こる可能性がある
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