【座る】動作は、日常の中でも頻回かつ長時間行う動作なので、正しい姿勢を作れると、体幹強化、ストレッチ効果も期待できますが、姿勢が悪いと特定の場所に過剰な負荷がかかることで、肩こり・首コリ・腰痛の原因にもなってしまいます。
今回は坐位の中でも床に座る動作で、ストレッチやヨガなどの基本姿勢にもなる以下の4つの坐位について解剖学的に考えてみたいと思います。
- 長座位
- 正座
- 割り座
- あぐら
腰や膝を痛めないように正しく・効果的に行う注意点を添えて3D動画で解説します。
正坐の3D解剖学
まずは3D動画をご覧ください。
正坐の特徴
股関節・骨盤・腰椎の連動を意識
股関節の屈曲角度を調整することで、背骨のニュートラルを維持した安全で安定した坐位になります。
正坐をする際の注意事項
股関節の屈曲角度を75°位にすると骨盤と腰椎をニュートラルに保ちやすくなります。
割り座の3D解剖学
まずは3D動画をご覧ください。
割り座の特徴と注意ポイント
基本的に正座と同じですが、膝関節内側に負担が集中するので、膝関節に柔軟性がない場合は注意が必要です。長坐位の3D解剖学
ヨガやストレッチの際にも重要となる基本姿勢。
まずは3D動画をご覧ください。
長坐位の解剖学的特徴
長坐位姿勢評価のポイント
姿勢評価
問題分析
どの筋肉が制限しているのかの見極め
あぐら坐位の3D解剖学
ヨガでは安楽座と言われ、安定性を保つために全身の筋肉を使うので姿勢調整や体幹強化にも優れた坐位です。
まずは3D動画をご覧ください。
あぐら坐位の解剖学的特徴
あぐら坐位の解剖学的注意事項
股関節の外旋、外転、膝の屈曲が含まれるため、これらの機能に制限がある場合、姿勢保持が難しい。
あぐら坐位姿勢評価のポイント
姿勢評価
問題分析
どの筋肉が制限しているのかの見極め
坐位姿勢評価【共通】ポイント
姿勢評価ポイント
どの位姿勢でも重要になる評価ポイントは以下の2点です。
制限箇所(問題点)の見極めと対策
筋肉や骨の制限が原因で坐位バランスが崩れている場合は、その姿勢を無理してとるのではなく、椅子やブロックなどを使って補高や調整するか、問題となる身体的な制限(主に筋肉の短縮や過緊張)をリリースしてから行うようにしましょう。
身体への負担が少なく、機能強化が図れる姿勢を個別に調整しましょう。
坐位姿勢を見直すと体調が良くなる
坐位姿勢は日常で長時間とる姿勢です。
自分の身体の制限と正しい解剖学的構造を理解しておかないと、知らず知らずのうちに身体の中心で人体の要となる骨盤や背骨に負担をかけ、全身の体調不良に繋がります。
言い方を変えると、正しい姿勢さえ普段から意識できていれば、特に運動をしなくても体幹機能を高め、姿勢を整える効果が期待できるので、無理せずスタイルや健康が保てるようになります。
座っているときの姿勢へ意識を向けるきっかけになると嬉しいです。