ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎【症状】【原因/病理】【検査/診断】【治療】【予後】

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ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎について説明できますか?

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎について、
【症状】【原因/病理】【検査/診断】【治療】【予後】と
5つの観点に分けて解説しています。

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎の概要

レトロウィルスのひとつである
HTLV-Ⅰに起因する脊髄症(ミエロパチー)

発症率は、1人/1300人
ほとんどが無症候性

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎の感染経路

母児の垂直感染
10~30%は輸血により感染

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎の症候

寛徐進行性かつ対象性の錐体路障害
(数か月から10数年)

初発:―階段が上がりにくいなどの
   下肢の痙縮に起因する症状
    (足先がジンジンするなど)
   -頻尿などの排尿障害


杖歩行

車イス

弛緩性膀胱の為の導尿

胸髄に主病巣があるため
神経症状は下肢に強いが
重症例では、上肢の障害や
手指振戦、眼球運動異常、
視神経炎など併発する例もある

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎の陰性症状

感覚障害は出にくい

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎の検査 診断

・抗HTLV-1抗体が陽性:血清/髄液
・MRI:胸髄の委縮
・以下の可能性が除外される
ーミエロパチーを呈する脊髄腫瘍
ー頚椎症などの脊髄圧迫病変

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎の治療

・中等度の経口副腎皮質ステロイド薬が有効
(長期連用は行わない)
・インターフェロンαが有効

その他、対処的に
抗痙縮薬、頻尿改善薬

ヒトTリンパ球向性ウィルス脊髄炎の予後

進行の動揺や停止がほとんどなく
長い期間をかけて進行し、
日常生活が困難になることもある。

まとめ

神経内科学とは正常との比較から病理を追求する学問です。

人間にとって正常な状態から逸脱する何かが起こった時、それは病気になります。
そのため、病気がどうかを知るためには、まず正常を正しく理解している必要があります。

神経内科学においては、病名や症状を覚える事に意味はありません。
それらは全て後付けだからです。

病気や病理について学び、理解を深めることの意義は、なぜその症状が起こるのか、
を正常との比較から追求していく事により、問題点を導き出してより適切な解決方法、予防方法を探求していくことにあります。

この考え方でできるようになる事によって、
健康維持を含めあらゆる身体の問題解決ができるようになる力が育成されていきますので、
この観点を忘れずに勉強していきましょう。

病気や病理は、知るのではなく理解する事、
自分自身の健康維持に生かして初めて有意義なものになります。

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