痛みには『温める』と『冷やす』どっちが効果的?

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『痛み』はとても辛くて不快なので、痛みを伴う症状に対してはできるだけ早く対処をしたいですよね。

痛みの対処法として『温める』と『冷やす』があると思いますが、『痛み』を伴う辛い症状に対して、温めた方がいいのか、それとも冷やした方がいいのかの見極めに関する基本原則や考え方を整理してまとめました。

痛みに対する対処方の原則

  • 腰が痛い
  • 肩が痛い
  • 膝が痛い
  • 足首が痛い
  • 手首が痛い
  • 関節が痛い
  • リンパ節が痛い
  • まず前提として、『痛み』を伴う症状がある時、痛みを感じる部位には何らかの炎症や神経圧迫など異常な状態が起こっています。

    温めるのか冷やすのか決めるためには、症状に対して以下の2点を確認します。

  • 『痛み』の原因
  • 『温める』または『冷やす』ことによって期待できるメリット
  • 痛みの原因の見極めに関しては知識と経験を要しますし、実際その原因に対して『温める』のか、『冷やす』のかというのは専門家の間でも意見が分れることがありますが、以下のように急性と慢性で対処法を分ける方法を原則としておくと良いと思います。

  • 『急性』の症状に関しては、『冷やす』
  • 『慢性』の症状に関しては、『温める』
  • 『温める』または『冷やす』ことで期待できる効果

    そもそもなぜ、痛みに対して『温め』たり『冷やし』たりするのかと言えば、『温め』たり『冷やし』たりすることによって、『痛み』が楽になるからです。

    では、なぜ『温め』たり『冷やし』たりすることによって『痛み』が楽になるのでしょうか?

    また、『温め』たり『冷やし』たりすることで身体の中にはどんな変化が起きているのでしょうか?

    痛みを感じる神経経路

    解剖生理学的に、痛みを感じる『痛覚』と冷たいや温かいを感じる『温度覚』はほぼ同じ経路を通って脳に刺激が届きますが、温度覚の方が少し繊維が太いので、痛みより速くその刺激が脳に届きます。

    つまり、『痛い』と感じるより『冷たい』または『温かい』という情報の方が速く脳へ届くため、温めたり、冷やしたりすることで、痛みが感じにくくなるのです。

    この身体の仕組みに沿って考えると、温めて気持ちいいと感じる時には温め、冷やして気持ちいいと感じる時には冷やすという対処がひとつの正しい答えということになりますが、医学的にはもうひとつ考えなければいけないことがあります。

    冷やすこと、または温めることで身体に起こる変化です。

    『冷やす』ことで身体に起こる変化

    『冷やす』とは、文字どおり身体の熱を取り除いて体温を下げるので、組織の活性を抑制する作用があります。

    捻挫などで患部が赤く腫れていたり熱を持っている「炎症」はある部位は、冷やすことで熱と炎症を抑制する効果があり、その結果、痛みを緩和につながります。

    これが『急性』の症状に関しては、『冷やす』ことが効果的と言われる根拠でもあります。

    ただし、炎症のある部分だけでなく同時に正常な細胞にも同じ効果を与えるので、過度な冷却や長期の冷却は、『冷え』が万病のもとと言われるように、新陳代謝を抑制して回復を遅らせてしまうので逆効果です。

    『冷やす』とは細胞の活性を抑制する行為なので、基本的に炎症に対する一時的な処置と考えておくべきです。

    『温める』ことで身体に起こる変化

    反対に、『温める』ことによって血管は拡張し、血液循環は良くなり細胞は活性化し、新陳代謝が促進します。

    その結果、蓄積した疲労物質や炎症物質などが排泄されたり、筋肉のこわばりがなくなったりして痛みが緩和されます。

    『温める』と『冷やす』を適宜使い分けるのがベスト

    例えば、風邪をひいた時には熱を出しますが、熱を上げることで身体に侵入してきた異物を退治しようとする身体の防御反応なので、それぼど高い熱でない場合は身体を温かくし、解熱剤などで無理に熱を下げない方が有効ですが、極端に熱が上がりすぎると他の機能障害を起こす可能性があるので、おでこや脇などにも氷嚢を当てて体温を下げるようにすることが大切です。

    それと同じように、通常温める事によって悪化する症状は無いのですが、明らかな炎症があり、熱感が強い時は一時的に冷やす事が非常に有効になります。

    できるだけ湿布や薬剤は使わない

    ちなみに、『冷やす』『温める』手軽な手段として『温シップ』や『冷シップ』がありますが、これらは皮膚を経由して吸収される『薬物』なので安易な利用は極力さけましょう。

    冷やす場合は、氷などを使ってしっかり冷やして炎症を抑え、炎症が落ち着いたら基本は温めることを行い、そもそも痛みの原因がどこにあるのかをしっかり専門家に見てもらって根本を改善するようにしましょう。

    湿布を常用しなければいけない状態は異常ですし、慢性的な薬物使用は重篤な副作用をもたらしますので、痛み=湿布という考え方がある人は注意してください。

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