運動メニュー解剖学:「正しい目標設定」「正しいやり方」「目的別アレンジや軽減方法」をマスター

運動をやるべき理由(目的)を明確にし、適切な運動メニューを正しいやり方で継続できれば、理想のスタイルも健康も自分でデザインできるようになります。

自分に合った運動の選び方とやり方

「運動しなくちゃ」と良く言われるけれど、本当にその運動は必要なのでしょうか?

運動には「メリット」だけでなく、「デメリット」もありますので、自分の目的や目標を達成できるエクササイズを正しく選んで、正しい運動方法と負荷で実践できるように、身体の仕組み(解剖学や生理学)を学びましょう。

また、運動メニューも要素や目的から考えて選ぶようにしましょう。

自分にあったエクササイズの選び方

運動をする「目的」は何ですか?

そのエクササイズで何を達成したいですか?

運動で結果が出ない理由としてよくあるのが、「運動する目的(自分がどうなりたいか)」と「手段(運動メニュー)」が一致していないことです。

自分に合った運動メニューを正しく選べるように、運動メニューの特徴や要素について整理しましょう。

合わせてチェック!

エクササイズの正しいやり方

世の中には様々な運動メニューや健康方法がありますが、それを形だけ真似しても結果がでないどころか逆効果になることもあります。

どんなエクササイズを選んだとしても、目指す解剖学および生理学的効果によって適切なやり方が変わりますので、間違った方法で怪我をしないように、また、適切な軽減方法やアレンジも自分で考えられるように、基礎医学や身体の仕組みについてしっかり学んでおきましょう。

筋トレの代名詞のような「腕立て伏せ」や「腹筋」も、姿勢や負荷のかけかたによって効果が大きく変わります。

人気のエクササイズの正しいやり方とよくある間違いと対処法についてまとめました。

運動を継続して結果を出すための脳科学と心理学

何事も継続できるから結果が出ますが、継続に必要なのは、「努力」や「苦労」ではなく「習慣化」です。

「根性」や「我慢」に頼ると一時的な効果しかないばかりか、誤用、過用、リバウンドで最終的にマイナスになることもあります。

脳の仕組みや心理学を活かして、適切な目標設定をし、日々のルーティーンに自然に必要なメソッド組み込む工夫をすれば、「運動習慣」があなたの「普通」になり、美容健康効果を自然に高めることができます。

理想と現実のギャップを埋める目標を設定する

「目標を持っているか持っていないか」だけで10年後の人生が全く違いものになります。

また、その目標が具体的であればあるほど、紙に書くなどして日々意識していればいるほど、より高い目標に到達できる確率が優位に高くなることもわかっています。

運動は、ダイエットや体質改善など目標を設定して取り組む人が多いと思いますが、達成できる人と達成できない人には目標設定の時点から差があります。

ほとんどの人は、ただ漠然と希望を目標としていますが、希望を書き出しただけの目標設定では目標は達成できません。

結果を出すためには、まず目標設定の段階から意識しなければならないポイントがあります。

どんな分野でも結果を出すために適切な目標設定は必須かつ重要ですが、目標は単なる希望ではないので、まず現状の分析と評価をして希望や理想を明確にすることから始まります。

具体的には以下の3ステップです。

  • 現状を分析して客観的に理解する
  • 現状の問題点に対して理想や希望を明確にする
  • 理想と現実のギャップを埋めるためにやるべきことを目標として設定する

目標は数週間程度の短期的なものから、数ヶ月、数年単位の長い期間での目標も加え、定期的にその達成度をみながら修正を加えていきます。

想像していた以上にスムースにうまく行ってしまう場合もあれば、目標を立てた当初には予想もしなかった困難に遭遇することもあるし、目標達成までの過程で知識や経験が増えれば見えるものや見え方が変わる場合もあるので、そもそも理想とするものが変わる可能性だってあります。

そんな時に自分や今までの目標を否定したり、諦めて放り投げる必要はなくて、その状況に合わせ修正を繰り返せばいいのですが、「現実を客観的にみること」と「最終ゴールの理想像」だけは最後までブレずに通す必要があります。

電車の車掌さんは必ず「指差し」で確認しますが、ゴール(目的地)をただ漠然と「見て」いるのではなく、「指」で差した先に「意識」を身体全体で向けてゴール(目的地)に集中しています。

「指差し」は目的ではなく、ゴール(目的地)に集中するための手段なので、両手を大きくゴール(目的地)に向けてもいいのです。

つまり、手段ややり方は状況に応じて最適化させ続ける必要があるけれど「何のためにやっているのか?」さえブレなければ、ちゃんとゴールに近づくし、迷ったり悩んだりすることもなくなります。

理想に近づくために、やるべきことを明確にイメージできる導線を作る目標設定ができれば、行動が簡単になり、結果が見えれば継続するモチベーションが生まれ、ストレスを感じることなく、理想に近づきます。

ゴールを意識して継続する

目標達成に何より大切なのは、一度立てた目標を必ずしもそのまま達成しなくてもいいので、あなたの理想にいかに近づくかを考えて最適化を続け、現実がどう変わっているのかを観察して自分を褒めて励ましながら目標達成までとにかく継続することです。

何にもできない何にも知らない状態で生まれてきた赤ちゃんでさえ、歩くという目標に向かって何度転んでも何度でも立ち上がろうとしますし、何度もで自分の足で歩こうとしますし、決して自分が歩けないなんて思いもしません。

歩けるようになるまで何度でも何度でも挑戦します。

歩ける自分のイメージがしっかりあるので、そこに向かってひたすら思考錯誤を重ねます。

結果、歩けるようになります。

できる!と思ってできるようになる為の努力をちゃんと続ければ結果は自然とついてきます。

世の中のほとんどのことに【できるーできない】は存在せず、結果につながる効果的な目標設定と実践、つまり【本気でやるかーやらない】か違いがあるだけです。

そして、何をするにも土台になるのはいつもあなたの身体とあなたの健康です。

客観的な視点を持つ

人は誰でも自分の経験や知識、価値観の範囲でしか物事を考えられませんし、自分が考える自分の能力や魅力と他人からみたあなたの能力や魅力にギャップがあることに気がついていません。

そして、残念ながら自分にとても甘い生き物です。

できたらいいな〜と希望を持っていても、やったことがないことに対して挑戦する前からできないと勝手に思い込み、実際にやってみてもちょっとつまづくとすぐやめてしまえばもちろんできないまま終わります。

教育やリハビリテーションの現場でも、多くの人は自分を過小評価しているという事実を痛感します。

第三者が具体的に能力を評価して、具体的な目標を提示した上で誘導をすると、当然取り組みが変わり結果が出ますし、実際結果が出てくると自己評価が変わり、よい方向に進んでいきます。

また、第三者にフィードバックをもらうことで、自分の理想に近づくために必要な最短コースが効率的に見つかる場合もあります。

自分のことは自分が一番わかっているようでも、他人からみた客観的な自分は他人からのフィードバックを受けない限りわかりませんので、できれば自分の理想とするものを持っている人に、目標の内容について相談してみることをおすすめいたします。

自分だけで決めるより、他の人を巻き込むことによって後に引けない環境を作る効果もあります。

他人に相談することが難しい場合でも、身体の仕組みに真っ直ぐ客観的に向きあうことも同じ効果があります。

身体の声を客観的に聞くためには、解剖学や運動学の知識が不可欠なので、是非このサイトを活用しながら、自分の身体に客観的に向き合い、大切にする時間をとってください。