「姿勢と日常生活動作(生活習慣)」:活動の基本メカニズムと身体機能の連携プレイ

『姿勢』とは空間における身体のパーツのポジショニング(配置)のことで、『運動(動作)』とは姿勢(ポジション)を変えて活動に必要な動き(パフォーマンス)を起こすことです。

『姿勢』と『運動』の軸となる「骨格」、動作として起こし維持する骨格に付着している『骨格筋』の連動、呼吸など活動の基本メカニズムから身体のパーツの連携プレイについて整理しました。

『姿勢と生活習慣』姿勢やクセを変えれば見た目も人生も大きく好転する!

姿勢は生活習慣の鏡です。

姿勢はあなたの生活習慣やこころの状態を映し出す鏡であると同時に、様々な体調不良や病気、怪我の原因にもなります。

正しい姿勢を意識的に維持するだけでも、心と身体に良い変化をもたらします。

今の健康・美容状態に老化や遺伝の影響は少ない?

気に入らない体型、肩こり・首こり・慢性的な体調不良、気になる肌荒れやニキビ、薄毛や白髪....年齢や遺伝のせいにして逃げていませんか?

  • もういい歳だから...遺伝だから...家系で仕方ない.....と言い訳をしていませんか?
  • 年齢を重ねると、老化でどんどん見た目が変わり、健康状態が悪くなるのが当たり前だと思っていませんか?
  • 小さい頃から太っていて変わらないのは、親も太っているから仕方ないと思っていますか?
  • 白髪多かったり、髪が薄くなったりするのは遺伝のせいだと思っていますか?
  • 自分よりたくさん食べるあの人はスリムなのに、いつも我慢している私が太っているのは生まれつきの性質のせいだと思っていますか?

もちろん遺伝の影響はゼロではないし、どんなものにも寿命があるように老化による避けられない機能低下は生じますが、ほとんどのケースの場合、年齢や遺伝よりも「生活習慣」の影響が圧倒的に大きい差を作っています。

数年前の自分はもういない?

いくつになっても、どんな人でも、私たちは「悪く変わる」こともできれば「よく変わる」ことができます。

その根拠は「細胞の生まれ変わり」です。

生活習慣や年齢によって個人差はありますが、細胞の寿命は4ヶ月、血液の寿命は3ヶ月、骨の寿命は2年程度と言われています。

細胞は生きている限り生まれ変わり続けるので、数ヶ月、数年前のあなたを作っていた細胞は、今のあなたを作っている細胞とは入れ替わって違うものになっています。

赤ちゃんから大人に成長すること、怪我をしても自然と傷が治ったり、髪や爪が伸びることなどの変化からも細胞が生まれ変わっていることがわかります。

年齢はひとつのファクターでしかない

細胞に寿命があるということは、自分の身体を変えるための生活習慣を最低でも3ヶ月続ければ、身体は確実に変わるのを実感できるということです。

ヨガやジムへ行くなど特別な習慣を作らなくても、食事にしても、運動にしても、姿勢にしても、睡眠にしても、生活リズムにしても、日常生活の中に自分を変えるチャンスはたくさんあるので、正しい方法でよい習慣を続けることができれば、理想的な健康・美容状態をデフォルトに変えていくことはできません。

年齢を理由に諦める必要はありません。

もちろん年齢を巻き戻すことはできませんし年齢に合わせた配慮は必要となりますが、実際に80歳、90歳を過ぎてからスタイルや姿勢、運動機能を大きく変えてきた事例もたくさんあります。

身体を変えるのは「生活習慣」

急性期医療(救急病院)に関わっていたころ、「ほとんどの病気は悪い生活習慣によってなるべくしてなっている」ことを強く実感しました。

いわゆる「生活習慣病」と呼ばれるものはまさにそのままですし、うつなどの精神疾患、慢性頭痛、自律神経失調など原因が特定しづらい病気や辛い症状も「生活習慣」が大きく影響しています。

例えば、冬は「脳血管障害」を発症する患者さんが増えますが、普段の生活が整っている人程、症状が軽く、また回復が早い傾向が顕著にあります。

また、2019年からパンデミックを引き起こし世界を大きく変えたコロナウィルス感染症でも、普段の生活が整っていて健康管理ができている(免疫力が高い)人ほど重症化しないこともデータでしっかりと出ています。

健康状態の変化は生活習慣によって生まれると考えると、子供が親と同じ生活習慣をしていればまるで遺伝かと勘違いしたくなるような類似した健康状態になっても全く不思議ではありません。

でも本当の問題は『生活習慣』にある場合がほとんどです。

見た目年齢を決める【姿勢】を作る要素とは?

年齢を重ねても若々しくみえてパフォーマンスが常に高い健康な人と、年齢相応もしくは老けて見えてしまう人の差は【姿勢】であり、【姿勢】をつくるのは骨格と筋肉です。

姿勢が良いと人生得することだらけで、肩こり・腰痛・O脚・便秘・生理痛・倦怠感・肌荒れ・ぽっこりお腹、など多くの現代人が悩まされている症状は、正しく筋肉を鍛えて、骨格を整え、良い姿勢を維持することでほぼ100%解決します。

また、人は寝ている時以外は必ず何らかの作業や運動をしていますが、作業や運動をしている際に身体の各部分の位置関係や空間に占める位置、つまり【姿勢】がどうなっているかで使う筋肉や必要なエネルギー量なども変わり、パフォーマンスが大きく変わります。

機能的で美しい【良い姿勢】を維持するための筋肉と骨格の構造を理解して、効率よく動ける健康で若々しいスタイルの自分を維持しましょう。

「筋膜と機能ユニット」:筋肉によるユニットとチームプレイ

400以上ある筋肉はそれぞれ単独で動くのではなく、脳の制御のもとでチームとして働きます。

また、全ての筋膜は筋膜のつながりや機能によって、様々な機能ユニットや連結を作って効果的に作用しています。

全ての筋肉組織は筋膜などのネットワークでつながり、全ての姿勢や運動には直接的または間接的に全身が関与していることを理解するだけで、あなたのパフォーマンス、姿勢、悩みは劇的に改善します。

例えば、太もも裏の筋肉である「ハムストリング」をストレッチして柔軟性を高めたいと思った場合、「ハムストリング ストレッチ」と検索すれば、その「やり方(ポーズの作り方)」は大量に出てきます。

でも、同じようなポーズをしていても、1回で「ハムストリング」をストレッチして柔軟性を高められる人もいれば、何度やっても痛くて辛いだけで効果を実感できない人もいます。

その原因のひとつとして、「筋膜」や機能のつながりの観点が欠如していることが考えられます。

個別の筋肉や靭帯などの解剖学や生理学を学ぶことはとても重要ですが、個別の構造はあくまで人体を構成する組織のひとつに過ぎず、人体というひとつの組織としての活動をするために、隣接する組織とどのように連携し、結果全身にどのような影響を及ぼすのかまで考えるられるようになると結果が大きく変わります。

また、「筋膜」や機能のつながりの理解があれば、なぜ私たちの姿勢は習慣や癖によって良くも悪くも定着してしまうのか、どうすれば効率よく修正できるのかも理論的に理解できるようになります。

「呼吸」の仕組み:コントロールできる生命維持装置

呼吸は生命維持に不可欠な循環のひとつでありながら、意識的なコントロールや強化もできる機能です。

ヨガでは昔から心と身体をつなぐ健康法としても体系化されています。

呼吸の仕組みを理解すると、私たちの心や身体の仕組みや問題解決方法にとても大きなヒントをくれます。

運動や姿勢を司るのは【脳と神経】

最近は日本国でも国を挙げて起業を応援するようになってきているように、時代の変化スピードがとても早い現代において、時代に合わせて世の中に必要とされるサービスや商品を生み出す起業家へ期待は世界中で高まっています。

企業の核となるのは、当然事業を作り上げた起業家(多くの場合はそのまま代表取締役社長・CEO)で、CEOの指示により様々な部門でメンバーが活躍することによって事業や会社が成り立ち育っていきます。

理念やビジョンを発信するの、各部門からの情報を取り入れ、決断し、指示を出すのもCEOの役目です。

会社はしっかしとした司令塔がいて、そこから発信される指示やビジョンが明確かつ円滑に各部署に届けられることによって、またそれぞれの部署から実践結果や外部情報のフィードバックが正確かつタイムリーに司令塔に届けられることによって成長する企業であり続けることができます。

人体においてもそんな企業のトップと同じ役割をする臓器があり、それが脳です。

人間の身体の仕組みの説明も会社組織とほぼ同じように説明ができます。

人間の場合、CEOの役割をするのが脳で、骨・筋肉・皮膚・血管・心臓・肝臓などがそれぞれの役割を持った専門部署があり、それを構成する細胞ひとつひとつが社員でありスタッフというイメージで、脳と各部署を連絡するのが神経です。

会社は、CEOつまりトップ次第で良くも悪くもなるように、人間の考え方・行動・性格・習慣などもすべて脳が司っています。

運動や行動も脳が司っていて、筋肉は脳が発する指令を達成するための手段として発達するだけなので、筋肉を太くすれば運動ができるようになるわけではありません。

もちろん、見た目や性格も脳に左右されますし、健康状態も脳の働きが大きく影響します。

心も身体も脳の指令で動く器官であり、脳からの身体の各部位への指令の伝達および身体の各部位から脳へのフィードバックは神経によって行われます。

心と身体は密接に連携しているという前提(「こころ」も「からだ」も脳がコントロールしている)を理解すると、現代社会特有の様々な問題を解消する方法やより穏やかな気持ちで豊かな人生を生きるヒントも見えてきます。

時代に合わせてひとりひとりが適切な健康管理ができるように医学に対する常識を変えたいという強い思いがあって『わたしがわたしのお医者さん』を運営していますが、習慣や常識を変えるというのは正直とても大変なことで不屈の精神が必要だと日々実感しています。

そんな時、ふと、「不屈の精神」って英語でなんていうのかな?と疑問がわいて調べていたら、インド独立の父、マハトマガンジーさんのすごい言葉に出会ってしまいました。

“Strength does not come from physical capacity. It comes from an indomitable will.” – Mahatma Gandhi

日本語訳:強さは身体的能力によるものではなく、不屈の意志(精神)によるものだ。

世界を変えるのは、変えてきたのはいつも不屈の意志(精神)からであることは歴史を振り返ってみても間違いのない事実。

そう考えていたら医学的に考えた時の心と身体のつながりが妙に腑に落ちてきました。

人間のこころと身体、どちらも制御しているのは脳と神経です。

心は脳の働きであり、すべての運動を制御するのも脳です。 健康な肉体には健全な精神が宿ると昔から言われていますが、健康で本来あるべき姿の肉体であれば、身体の機能が正常に働いているため、あらゆるストレスに強くもなりますし、気持ちの余裕も頑張る意欲もやり続ける行動力も出てきます。

もちろんけんかが強くなるとか、筋力増強するとかいう意味での身体の強さではなく、健康である身体にこそ本当の強さといえる精神が宿るのでないかと思います。

不屈の精神で、なにかをやり遂げる為には強い想いとやり続ける為の健康を維持する努力は絶対に不可欠だと確信しています。

辛い悩みとも正しく向き合おう!

痛みや辛さを感じている部分は「犠牲者(症状)」であって「犯罪者(原因)」ではあるとは限りません。

例えば、首の痛みの原因が、足首にあることだってあります。

身体の仕組みを理解し、自分の身体の声を聞くことができていれば、症状から本当の原因を導き出し、根本解決に導くことができます。

辛い悩みには必ず原因があり、原因が正しく分析できれば、適切な解決方法が必ず見つかります。 よくある問題ごとに考えられる問題の可能性と具体的な解決方法を紹介しています。