【縫工筋】は大腿前面を斜めに走行する人体最長の筋肉で、股関節(骨盤)と膝関節の運動に作用する2関節筋です。
【縫工筋】はランニングなどの運動で酷使されがちな筋肉で、膝関節炎(痛み)を引き起こすこともあり、縫工筋の柔軟性が低下して固い状態になったり、短縮したりするとO脚など脚のラインが崩れたり、歩行など日常生活でも膝に負担をかけて膝の内側が痛い鵞足炎の原因にもなります。
【縫工筋】の解剖学構造をイラスト解説で理解して、イメージしながら効果的なストレッチやトレーニング(筋トレ)を実践しましょう!
【縫工筋】英語と読み方
- 名称:縫工筋
- ふりがな:ほうこうきん
- 英語名:Sartorius Muscle
【縫工筋】起始停止
【縫工筋】作用
解剖学的表現
- 股関節屈曲(矢状面)
- 股関節外転を伴う外旋
- 膝屈曲
- 膝関節内旋補助
- 骨盤前傾(大腿固定)
日常でのイメージ
ふともも前側を構成する細い筋肉で、膝と股関節を曲げる時に働くので日常生活でも酷使されがち。
【縫工筋】の柔軟性がなくなると膝内側が痛い膝関節炎(鵞足炎)やO脚の原因にもなります。
【縫工筋】神経支配
- 大腿神経(L2~L3)
【縫工筋】触診
表層にある筋肉のため容易に触診できます。
また、マラソンランナーのように脂肪が少なく筋肉が発達している場合は視覚でも容易に確認できます。(地面についている側の脚で、骨盤の外側から膝の内側に走る斜めの筋)
【縫工筋】ストレッチとトレーニング
縫工筋だけを単独で収縮やストレッチさせることは難しいので、それぞれの状態や希望に合わせて他の筋肉と組み合わせて行います。
【縫工筋】ストレッチ
股関節伸展・内旋・内転、膝関節伸展・下腿外旋方向への運動でストレッチできます。深呼吸をしながら無理のない範囲で行いましょう。
【縫工筋】筋トレ
縫工筋の走行を意識して収縮(股関屈曲・外旋・外転、膝関節屈曲)させます。体位や負荷はそれぞれ個別に調整してください。