【胸骨甲状筋(舌骨下筋群)】イラスト図解でわかりやすい筋肉解剖学(作用と起始停止)

この記事は約3分で読めます。

【胸骨甲状筋】は舌骨下筋群深層部の筋肉で、甲状腺など頸部の神経血管および腺など重要な多数の器官と隣接しています。

【胸骨甲状筋】の解剖学構造についてイラスト図解を使ってわかりやすく説明しています。

【胸骨甲状筋】とは?どこにあるどんな筋肉?

【胸骨甲状筋】は、頸部前面深層の筋肉群のうち、「胸骨舌骨筋」「肩甲舌骨筋」「甲状舌骨筋」と共に舌骨下筋群に分類される筋肉です。

舌骨下筋群とは、発声、嚥下、咀嚼中に舌骨と喉頭の甲状軟骨の動きや位置を調整してる筋肉群のことで、名前の通り舌骨より下位にあります。

舌骨下筋群は更に、表層(「胸骨舌骨筋」「肩甲舌骨筋」)と深層(「胸骨甲状筋」「甲状舌骨筋」)に分類できます。

  • 名称:胸骨甲状筋
  • ふりがな:きょうこつこうじょうきん
  • 英語名:Sternothyroid

【胸骨甲状筋】は、舌骨下筋群の中でも比較的短く幅広い筋腹を構成しながら胸郭前上部(胸骨と第一肋骨)と甲状軟骨をつないでいます。

【胸骨甲状筋】の主な作用は、他の舌骨下筋群と同様、嚥下時に挙上した舌骨と咽頭を引き下げて呼吸ができる通常位置に戻すことです。

【胸骨甲状筋】起始停止

【胸骨甲状筋】は胸骨柄後面と第1肋骨の肋軟骨から起始し、垂直上方に短く広さのある筋腹を構成して甲状軟骨斜線に停止します。

起始 停止
胸骨甲状筋 胸骨柄後面・第1肋骨の肋軟骨 甲状軟骨斜線

停止部では甲状腺の上限を構成して、「胸骨舌骨筋」と共に甲状腺の頭蓋方向への肥大を抑制しています。

【胸骨甲状筋】作用

【胸骨甲状筋】の主な作用は、他の舌骨下筋群と同様、嚥下時に挙上した舌骨と咽頭を引き下げて呼吸ができる通常位置に戻すことです。

また、舌骨引き下げ作用は、歌唱は発声時に低音を出す時にも重要な動きです。

部位 作用
胸骨甲状筋 舌骨と咽頭 下制

【胸骨甲状筋】が単独で作用すると、甲状軟骨の薄膜を舌骨から引き離して咽頭口を開き、強制吸気時(肩があがるような呼吸が必要な時)に有益な作用となります。

【胸骨甲状筋】神経支配

【胸骨甲状筋】は、髄神経前枝(C1-C3)による頸神経ワナ支配です。

【胸骨甲状筋】触診

舌骨下筋群に含まれる4筋は前頸三角を更に細分化した筋三角(正中線・肩甲舌骨筋上腹・胸鎖乳突筋前縁)内にあり、舌骨下筋群深層部にある【胸骨甲状筋】は頸部の神経血管および腺など重要な多数の器官と隣接しています。

【胸骨舌骨筋】は甲状腺の左右葉、左右の腕頭動脈、総頸動脈、外喉頭神経、上甲状腺動脈の前側にあり、【胸骨舌骨筋】の前側(表層)には胸骨舌骨筋の斜めの繊維と肩甲舌骨筋の上腹が通過します。

気管の頸部と下咽頭収縮筋も【胸骨舌骨筋】と交差します。

【胸骨舌骨筋】と起始部で接する「胸骨甲状筋」は前頸静脈(表層)と総頸動脈(深層)を分離しています。

【胸骨甲状筋】ストレッチと筋トレ

【胸骨甲状筋】は、発声、嚥下、咀嚼中に舌骨と喉頭の甲状軟骨の動きや位置を調整してる筋肉群です。

咽頭の神経構造(甲状腺)とも密接している筋肉なので、他の舌骨筋群や咀嚼筋群と合わせて解剖学構造を理解したメンテナンスを実践しましょう。

詳しいエクササイズ方法などは会員限定サイトで!

タイトルとURLをコピーしました