【後脛骨筋(下腿後面の筋肉)】イラストでわかりやすい筋肉解剖学(作用と起始停止)

下腿(ふくらはぎ)の筋肉
この記事は約3分で読めます。

【後脛骨筋】は、ふくらはぎ(下腿後面)最深層にある筋肉で、足のアーチや足首の安定に作用して立位での全身バランス調整に重要な役割があります。

【後脛骨筋】 解剖学構造についてイラスト図解を使ってわかりやすく解説しています。

【後脛骨筋】とは?どこにあるどんな筋肉?

【後脛骨筋】は、「膝窩筋」「長趾屈筋」「長母趾屈筋」と共に下腿後面深層の筋肉に分類されますが、その中でも最も深層かつ中央にあります。

  • 名称:後脛骨筋
  • ふりがな:こうけいこつきん
  • 英語名:Tibialis Posterior

ふくらはぎ深層に筋腹を持ち、腱になって踵の内側を通過して足根骨に付着している(足関節を経由する)ので、「下腿三頭筋」同様足関節底屈に作用します。

また、足内側縦アーチををサポートし、下腿前面にある「前脛骨筋」と相互作用して足の内反にも作用して、歩行や運動の際にバランスを保ち、負荷を分散させるために重要な役割があります。

【後脛骨筋】起始停止

【後脛骨筋】は、下腿後面上部から起始し、足首を経由して足底に停止しています。

起始 停止
後脛骨筋 脛骨・腓骨・下腿骨間膜 舟状骨・立方骨・内側/中間/外側楔状骨・第2~4中足骨底

【後脛骨筋】の起始部は、内側(脛骨後面上部2/3・ヒラメ筋線下・骨間膜後面)および外側(腓骨後面上部2/3)に分類できますが、ひとつの筋腹を形成して下降します。

足首部分で腱に移行し、脛骨内果(うちくるぶし)後方から足内側で屈筋支帯の深部、足根管を通過して2つの腱に別れます。

表層を走行する大きい方の分岐腱は、足根骨足底面(主に舟状骨結節と内側楔状骨)に停止します。

深層を走行する小さい方の分岐腱は、中間および外側楔状骨、立方骨、2〜4中足骨底に停止します。

【後脛骨筋】作用

【後脛骨筋】は、距腿関節(足関節)底屈と距骨下(距踵)関節に内反に作用します。

また、足の内側縦アーチを形成にも関与していて、土踏まずを作ることで立位での歩行や運動の際に足底で体重を分散させています。

関節 作用
距腿関節(足関節) 底屈
距骨下(距踵)関節 内反

【後脛骨筋】が収縮すると脛骨と腓骨が近く作用が生じるため、足関節底屈中に左右のくるぶしで距骨を支える力が強化されて足首が安定します。

距腿関節(足関節)底屈においては、強力な足関節底屈筋である「腓腹筋やヒラメ筋(下腿三頭筋)」が働きやすい土台となってその作用をサポートしています。

【後脛骨筋】の内反作用は、片脚立ちのときに身体が横に傾くのを抑制してバランスをとるときによく働きます。

【後脛骨筋】神経支配

【後脛骨筋】は、坐骨神経の枝である脛骨神経(L4-L5)支配です。

【後脛骨筋】触診

【後脛骨筋】は、【後脛骨筋】筋腹は「下腿三頭筋」「長母趾屈筋」「長趾屈筋」に覆われていますが、足首のあたりで【後脛骨筋】腱は「長趾屈筋」の腱と交差し、足根管を通過するときに「長趾屈筋」の内側を通過します。

足関節を底屈・内反すると腱の動きが確認できます。

【後脛骨筋】ストレッチと筋トレ

【後脛骨筋】は、足部全体の構造を理解してトレーニングやコンディショニングを実践しましょう。

【足関節(足部関節)と足趾関節】運動方向(作用とROM)【イラスト図解でわかりやすい運動学と解剖学】
【足部(かかとや足首〜足のゆび先まで)】には左右で56個の骨で構成されていて、それぞれの骨結合ごとに関節面があります。 また、配列や筋肉の作用ごとに、運動機能関節や足裏のアーチ(土踏まず)を作る構造などにも区分でき、体重を支える足部の安定性を維持しつつ、多様な方向へ 運動できます。 レオナルドダビンチも「工学の傑作」と称賛した優れた構造を持つ【足関節(足部関節)および足趾関節】の運動方向や可動域(ROM)】についてイラスト図解を用いてわかりやすくまとめまし...
【足のアーチ】とは?外反母趾や扁平足を予防改善・転倒予防・疲れにくい身体作りに効果的な足趾と足の運動のやり方
【足のアーチ】は、下肢遠位端で、立位歩行における地面と唯一の接する構造である足部の機能を高める弓状構造です。 【足のアーチ】を正常に保ち、足部および足趾機能を高めることで、扁平足や外反母趾などの足の変形問題の予防・改善はもちろん、腰痛や肩こりも解消し、疲れにくく効率よく動ける身体が作れます。 スポーツや運動のパフォーマンスを高めたい場合はもちろん、ハイヒールなど特殊な靴を履く機会が多い人、転倒予防対策、姿勢を整えて疲れにくい身体を作りたい人は、【足のアーチ...
タイトルとURLをコピーしました