バランスを調整する身体機能【まとめ】

脳と神経
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人体におけるバランスとは単純な平衡機能ではなく、運動を円滑に行うすべての調整機能を含みます。

バランスに関与する器官と機能についてまとめました。

5つのバランスを司る器官と役割

バランス機能を司る器官は大きく分けて以下の5つの脳部位です。

バランス能力は運動機能ですが、脳の機能を高めることでバランス能力を向上させることにつながるので、バランスを鍛えるということは脳力を総合的に鍛えるということとも言えます。

位置覚(深部感覚)

位置覚(深部感覚)とは空間における自分の身体の位置情報を感じ取る機能のことで、全身に張り巡らされている感覚神経がそれぞれ身体のパーツがどう動いているかという情報を脳に伝達します。

例えば、目を閉じていても自分が立っているのか座っているのかわかるのは、各関節や筋肉が今どんな状態なのかという情報が感覚機能を通して脳に伝わっているからなのです。

前庭機能

前庭機能とは、頭部の重力面に対する位置変化を感じ取り適切に統合する能力で、空間における自分の頭の位置を感じ取っています。

前庭機能に過剰な刺激が加わったり異常が生じると、めまい・悪心・吐き気などが生じます。
乗り物酔いなども前庭機能での処理が正常に行えなかった結果、吐き気などが生じている例です。

視覚

視神経は発生学的には脳の一部で、視覚は単にモノを捉えるだけでなく、眼球でとらえた情報を元に自分の位置やバランスを確認して調整する機能も持っています。

眼を開けた状態で自分の身体の位置を確認した方が、眼を閉じた状態で確認するよりもバランスがとりやすいのは視覚の機能がバランスに関与することの証拠です。

小脳機能

小脳にはそれぞれの筋肉が目的とする動作に対して協同して働くように調整する機能があります。

例えば、机の上にあるリンゴをとって食べようとする際、まず肘を伸ばしてリンゴを掴み、今度は肘を曲げて口にリンゴを運びますが、肘を伸ばす時と曲げる時では主に働く(収縮する)筋肉と緩める(弛緩する)筋肉が逆になりますし、関連する他の筋肉もそれぞれの場面に応じて適切な役割を果たすように適宜参加します。

チームリーダーやチーム全体をまとめて適材適所にメンバーを配置する監督のように、筋肉の収縮弛緩や連動などの調整を行うのが小脳の役割で、小脳が十分に機能しないと筋肉同士で目的が共有できなくなるので、ぎこちない、安定しない、不安定な動きになります。

大脳基底核

大脳基底核は、身体の中に数百ある筋肉が意図にない関係ない動きをしないように抑制しています。

筋肉の緊張が異常に亢進した状態が続いたり、自分の意志とは関係ない運動(不随意運動)を起こさないように制御して、目的の動作が円滑な運動になるように調整しています。

大脳(前頭葉)機能

前頭葉は外部からのあらゆる感覚信号を受取り統合して、最終的に筋への命令を出す機能を持つ大脳の部位です。

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