Youtubeで3D動画を配信中!

骨格筋の収縮と弛緩を理解する2つのポイント

骨格筋の収縮と弛緩を理解する2つのポイント

骨格筋の収縮と弛緩により運動や姿勢保持ができますが、勘違いしやすい2つのポイントから筋肉の収縮と弛緩の定義を正しく理解しましょう。

理想通りの筋肉をデザインするためにも必要な知識です。

人体にある3種類の筋肉

人間の身体には以下の3種類の筋肉があります。

  • 骨に付着して意識的な運動を行う骨格筋
  • 内臓を構成する平滑筋
  • 心臓を構成する心筋
  • 平滑筋と心筋は自分の意思で操作できる筋肉ではないので(できたら大変なことになりますね….)、ここで説明している筋肉は全て骨格筋のことです。

    骨格筋の収縮と弛緩を正しく理解

    ポイント1 : 筋肉はチームで働く

    骨格筋は人体の筋肉全体の40%を占めていて、400個ほどの種類があります。

    例えば、歩く動作は足だけでできる運動のように勘違いされることがありますが、実際は一歩前に進むために使う筋肉の数はメインなものだけでも約200個ほどあり、姿勢を保持するための体幹の運動、バランスを取るための上肢の運動などほぼ全身の筋肉を使っています。

    人間の筋肉もチームで動いていて、それぞれの筋肉の強弱、緩急、動静、働休、協力、拮抗…など複雑で絶妙なバランスで姿勢保持や運動が行われます。

    筋肉がチームで働いているという意識はとても重要で、リハビリでも、アスリートのパフォーマンス向上でも、ダイエットやボディメイクでも、この意識を持つだけで効果に大きな違いが出ます。

    それぞれの筋肉をひとつひとつ理解することに加えて、それぞれの筋肉同士の連携も理解することで、より筋力トレーニングなどの効果を高めることができます。

    ポイント2 : 筋肉の収縮と弛緩の定義

    先ほど筋肉はチームで働いていると説明しましたが、ある動作をするためにはその運動を起こす機能を持っている筋肉が収縮し、その反対の機能を持っている筋肉が弛緩します。

    筋肉の収縮と弛緩を正しく理解することも非常に重要です。

  • 筋肉が働いている状態が収縮
    *筋肉に張力が生じていること
    *実際に筋肉の長さが短くなっているとは限らない
    *筋肉の長さが同じでも長くなっている状態でも起こり得る
  • 筋肉が休んでいる状態が弛緩
    *伸展と表現される場合もあるが実際の筋長の変化とは別
  • ポイントは、筋肉が働いているのか休んでいるのかと、筋肉の長さの変化を区別して考えることです。

    筋肉が働いている時:収縮

    筋肉が働いている状態を収縮と呼びます。

    収縮と聞くと、一般的には「縮む、縮んで短くなる」という意味ですが、生理学用語では、「筋肉に張力が発生すること」を収縮といい、筋肉に力を入れた状態、つまり筋肉が働いている状態のことを指します。

    筋肉の長さが短くなるとは限らないということを理解しましょう。

    収縮と筋肉の長さの関係は、以下の3通りがあります。

    1:等尺性収縮

    収縮している筋肉の長さが一定で変わらない状態。
    重いものなどをずっと同じ姿勢で持っているときなどの状態です。

    2:求心性収縮

    収縮している筋肉の長さが短縮していく状態。
    筋トレなどの一般的な筋肉の使い方です。

    3:遠心性収縮

    収縮している筋肉の長さが伸びていく状態。
    たとえば、筋トレで重いものを持ち上げようとして、支えきれなくなっていく過程での筋肉の使い方で、一番筋肉への負荷が大きい。

    筋肉が働いていない時:伸展/弛緩

    筋肉が働いていない時:伸展/弛緩と呼びます。

    筋肉の収縮に相対する言葉として「伸展」がありますが、生理学的に筋肉の伸展というのは「弛緩」と同義です。

    筋肉の伸展といっても必ずしも長さが伸びるわけではないことを理解しましょう。

    例えば、右腕の力を抜いてだらりと下げた状態から右腕は脱力したまま左手で右手を持ち上げて右腕の肘を曲げたとき、右腕の上腕二頭筋は、力を入れていないので「弛緩/伸展」したままですが、長さは短縮しています。

    また、力こぶを作ったときは、収縮しているのは上腕二頭筋で、上腕三頭筋は伸展(弛緩)していますが、この状態で上腕三頭筋にも力を入れると三頭筋も収縮しますが、短縮はせず長さは伸びたままです。

    からだの仕組みカテゴリの最新記事