【足根骨・中足骨・足趾骨】イラスト図解でわかりやすい骨解剖学

骨(ほね)解剖学
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【足根骨・中足骨・足趾骨】は、立位歩行においては唯一地面と直接面する骨です。

体重を支えるためにアーチを作るなど、二本足歩行を行う人間特有の構造を持っている【足根骨・中足骨・足趾骨】についてイラスト図解を使ってわかりやすく解説しています。

【足根骨・中足骨・足趾骨】とは?どこにあるどんな骨?

【足根骨・中足骨・足趾骨】は足首以下、立位歩行時に地面や床と瀬する面を作る複数の小さな骨の集合体です。

  • 足根骨:かかとや土踏まずなどを構成する骨
  • 中足骨:かかと部分と指をつなぐ骨
  • 足趾骨:足のゆびを構成する骨

足部を構成する【足根骨・中足骨・足趾骨】は片側で合計26個、左右合計で56個もあります。

全身の骨が200個ほどなので、約1/4が足の骨ということになり、複数の関節やアーチ構造を作っています。

複数の骨で構成されていることで、体重を分散させたり、バランスをとったり、歩行をスムースに行うことができます。

【足根骨】解剖学構造と特徴

それではまず【足根骨】の解剖学構造の特徴について整理します。

足根骨は、名前の通り足の軸となる骨で、近位列の距骨は下腿骨(脛骨・腓骨)と関節面を構成して足首の運動に直接的に関与しています。

  • 近位列:踵骨・距骨
  • 遠位列:舟状骨・内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨・立方骨

【距骨(talus)】解剖学構造と特徴

【距骨】は、足根骨の中で一番近位かつ上部にある骨で、下腿骨である脛骨・腓骨と直接接して、足関節(距腿関節)の構成要素となります。

【距骨】は更に下方にある踵骨、前方にある舟状骨とも関節面を構成します。

  • 距骨滑車:上方の凸部で腓骨および脛骨と関節(距腿関節)を構成
  • 距骨頭:前方凸部で舟状骨と関節面(距踵舟関節)を構成
  • 踵骨との関節面:距骨下面の踵骨との関節面(距骨下関節)

 

【踵骨(calcaneus)】解剖学構造と特徴

【踵骨】はかかとの骨で、足根骨の中でも最大です。

踵骨の上に下腿骨と関節面を作る距骨が乗っていて、前方の舟状骨、立方骨とも関節面を構成しています。

  • 距踵舟関節:距骨および舟状骨との関節
  • 距骨下関節:距骨との関節
  • 距立方関節:立方骨との関節

 

【舟状骨(navicular)】解剖学構造と特徴

【舟状骨】は、距骨の前方、足部内側にある足根骨で距骨および楔状骨と関節面を構成します。

  • 舟状骨後面:距骨と距踵舟関節を構成
  • 舟状骨前面:各楔状骨と楔舟関節を構成

 

【楔状骨(cuneiform)】解剖学構造と特徴

【楔状骨】は、舟状骨前方に並んでいる3つの骨で、内側から内側楔状骨(medial cuneiform)、中間楔状骨 (middle cuneiform)、外側楔状骨(lateral cuneiform)と呼びます。

大きい順に並べると内側楔状骨>外側楔状骨>中間楔状骨になり、それぞれ以下の骨と接して関節面を構成しています。

  • 内側楔状骨:舟状骨、第一中足骨
  • 中間楔状骨:舟状骨、第二中足骨
  • 外側楔状骨:舟状骨、第三中足骨、立方骨

 

【立方骨(cuboid)】解剖学構造と特徴

【立方骨】は、距骨前方で外側楔状骨外側にある骨です。

距骨、外側楔状骨、第4・5中足骨と関節面を構成しています。

  • 立方骨後面:踵骨と接し踵立方関節を構成
  • 立方骨内側面:外側楔状骨と接して楔立方関節を構成
  • 立方骨前面:第4・5中足骨と接して足根中足関節を構成

 

 

【中足骨(metatarsal)】解剖学構造と特徴

【中足骨】は、足根骨と足趾骨の間にある五本の細長い骨で、足のゆびの骨である足趾骨と対応するように5本あり、遠位端はそれぞれの基節骨と関節を構成します。

近位端はそれぞれ以下の中足骨と関節面を構成します。

  • 第1中足骨:内側楔状骨
  • 第2中足骨:中間楔状骨
  • 第3中足骨:外側楔状骨
  • 第4中足骨:立方骨
  • 第5中足骨:立方骨

 

 

【足趾骨(phalanx)】解剖学構造と特徴

【足趾骨(趾骨)】は、足のゆびの骨で、手のゆびと同様に第2趾〜第5趾は、近位から基節骨・中節骨・末節骨に別れて、母趾(第1趾)のみ中節骨がありません。

基節骨は中足骨および中節骨(母趾は末節骨)と中節骨は基節骨および末節骨と近位端および遠位端で関節を構成します。

足のゆびでも手の指のように物を掴んだり離したりなど細かい動きができる機能があり、歩行やバランス保持に重要な役割を果たしています。

  • 基節骨:足趾骨(趾骨)のうち一番近位の骨
  • 中節骨:足趾骨(趾骨)のうち真ん中の骨で母趾にのみ存在しない
  • 末節骨:足趾骨(趾骨)のうち一番末端部の骨

【足根骨・中足骨・足趾骨】による関節】と役割

【足根骨・中足骨・足趾骨】は以下の通り、複数の骨結合および関節の集合体で、体重を支え、歩行や立位動作が主な役割です。

  • 距踵舟関節
  • 踵立方関節
  • ショパール関節(横足根関節):距踵舟関節+踵立方関節
  • リスフラン関節(足根中足関節)
  • 中足趾節間関節(MP)
  • 近位趾節間関節(PIP)
  • 遠位趾節間関節(DIP)

立位歩行においては、地面(床)と唯一接し全身の体重を受け止める場所なので、姿勢や運動パフォーマンスにも大きく影響します。

関節の運動方向について詳しくはこちらの記事にまとめています。

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【足と足趾】セルフメンテナンス

普段は靴の中で意識して動かすことが少ないので、解剖学的な構造が崩れて変形したまま放置され、全身の健康状態に影響を及ぼすしている例もたくさんあります。

足の解剖学的構造を理解して日頃からメンテナンスを行えば、歩行や立位動作が楽になり、外反母趾や扁平足などの足の問題を予防できます。

足のゆびでグー・チョキ・パーをする、椅子に座って床に敷いたタオルを足のゆびだけでたぐり寄せる、足首や足のゆびを関節にそって意識的に動かすなどの方法で、本来の動きや機能を意識するようにしましょう。

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