【肩甲挙筋】肩こり解消ストレッチや筋膜リリースのための【イラスト図解でわかりやすい筋肉解剖学(作用と起始停止)】

肩関節(肩甲骨)の筋肉
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【肩甲挙筋】とは、「頭板状筋」「胸鎖乳突筋」「僧帽筋」の下にある細長い筋肉で、「僧帽筋」「菱形筋」「前鋸筋」「後鋸筋」と一緒に肩甲骨運動に作用します。

肩こりの原因筋としても有名な【肩甲挙筋】は、スマホ姿勢やパソコンの長時間使用による猫背、ストレスなどで過剰に緊張しやすく、表層で触れやすい部分にあるので痛みやコリ(いわゆる肩こり)など自覚しやすい筋肉のひとつです。

【肩甲挙筋】解剖学構造を理解した正しいほぐし方(肩甲挙筋ストレッチや肩甲挙筋マッサージ)を日頃から意識して実践することで、姿勢を整えつつ肩こりを予防解消しましょう。

【肩甲挙筋】とは?どこにあるどんな筋肉?

【肩甲挙筋】は、上部頸椎から肩甲骨上角に向かって走行する細長い筋肉で、名前の通り肩甲骨を挙上する作用があります。

  • 名称:肩甲挙筋
  • ふりがな:けんこうきょきん
  • 英語名:Levator Scapulae

【肩甲挙筋】上部は「頭板状筋」と「胸鎖乳突筋」に覆われ、【肩甲挙筋】下部は「僧帽筋」に覆われていて、解剖学的には表在背筋に分類されて背骨の安定や頚部運動にも作用しますが、主な作用は肩甲帯の運動です。

【肩甲挙筋】は、「僧帽筋」「広背筋」「菱形筋」「前鋸筋」「後鋸筋」「大胸筋」「小胸筋」などと共同して肩甲骨および肩関節運動に作用するため、機能的には上肢(肩甲帯)の筋肉と言えます。

【肩甲挙筋】起始停止

【肩甲挙筋】は、上位4頸椎(C1-C4)横突起から起始し、細長い筋腹を下行させて肩甲骨の内側縁上部に停止します。

  • 起始:(C1-C4)横突起
  • 停止:肩甲骨の内側縁上部(上角から肩甲棘端)

【肩甲挙筋】上部は「頭板状筋」と「胸鎖乳突筋」に覆われ、下部は「僧帽筋」に覆われていています。

【肩甲挙筋】作用

【肩甲挙筋】は名前の通り、主な作用は肩甲胸郭関節での肩甲帯の挙上です。

肩をすくめるような動作をしたり、重い物を運ぶときなどに肩甲帯が下がらないようにする時などによく働きます。

また、肩甲骨を胸郭に安定させる姿勢筋や上肢(肩関節)運動時に重要な関節窩の下方回旋にも関与します。

作用する関節 運動
肩甲胸郭関節 肩甲骨を上内側に引く
関節窩下方回旋
頸椎椎間関節 片側収縮:側屈(同側)
両側収縮:伸展

肩甲骨が固定された状態で頸椎運動に作用する時は、頸部同側屈曲(片側収縮)や頸部伸展(両側収縮)運動に関与します。

【肩甲挙筋】の作用は、「僧帽筋」「広背筋」「菱形筋」「大胸筋」「小胸筋」と同時に機能することで作用が促進されますので、胸郭および肩甲帯に作用する筋肉は総合的に整理しておきましょう。

合わせてチェック!
肩関節(肩甲骨)の筋肉を一覧にまとめました。
肩関節は人体の中でも一番運動方向の多い関節で、可動域も大きいという特徴があります。肩関節の運動に関与する筋肉の起始停止や作用(運動方向)をイラスト解剖図で理解して、肩こり予防改善、四十肩や五十肩、スポーツによる脱臼などの肩のリハビリを効果的に実践しましょう。

【肩甲挙筋】神経支配

【肩甲挙筋】は、脊髄神経(C3-C4)の前枝と腕神経叢の枝である肩甲背神経(C5の枝)に支配されています。

【肩甲挙筋】触診

【肩甲挙筋】は背部表在筋に分類されていますが、上部は「頭板状筋」と「胸鎖乳突筋」、下部か「僧帽筋」に覆われています。

鎖骨と共に後頸三角底部の構成に関与する【肩甲挙筋】中部のみ上層の筋肉がないので、【肩甲挙筋】は中部が一番触診しやすい場所です。

【肩甲挙筋】ストレッチとマッサージ(ほぐし方)

【肩甲挙筋】は、耳を肩に近づけるように頸部を側屈させるストレッチで片方ずつじっくりほぐしていきます。

この時肩甲骨が上がらないように腕は下にひっぱりながら肩甲骨を下げるイメージで行うとより効果的に【肩甲挙筋】がストレッチできます。

【肩甲挙筋】より表層にある「僧帽筋」「頭板状筋」「胸鎖乳突筋」が凝っている場合はマッサージや筋膜リリースでほぐしておきましょう。

首肩まわり全体がほぐれてきたら、頭頸部の回旋運動や首を回す運動で全体のバランスを整えます。

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