肩関節や肩甲骨の運動に関与し、姿勢維持にも重要な【肩関節と肩甲骨周囲の筋肉】を一覧にまとめました。
姿勢改善、肩こり・首こり・腰痛解消、筋力トレーニングやエクササイズに役立つ解剖学知識を、3D動画を使ってわかりやすく解説しています。
肩関節筋肉や肩甲骨筋肉の解剖学(起始停止、作用、神経支配)や筋トレやマッサージなどのやり方は、筋肉詳細ページで説明しています。
肩甲骨と肩関節筋肉の構造と役割
肩関節の筋肉は、肩甲骨や鎖骨から上腕骨へ走行して、肩関節(主に肩甲上腕関節)の運動を起こしたり、上腕骨を体幹に安定させる働きがあります。
肩甲骨の筋肉は、肩甲骨を体幹に安定させ、肩関節の運動を調整する働きがあります。
肩関節(肩甲骨)周囲筋肉(アウターマッスル)
ローテーターカフ (回旋筋腱板・Rotator Cuff)
ローテーターカフとは、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋で作られる腱板構造のことで、人体で最も動く範囲が広い肩関節(肩甲上腕関節)の骨的構造を補強しています。
肩関節(肩甲上腕関節)は肩甲骨の関節窩と上腕骨骨頭で構成されているため骨的な動きの制限がほとんどないので、ダイナミックで広範囲な動きに対応できる反面、脱臼や損傷などが起こりやすい不安定な関節でもあります。
ローテーターカフは、肩関節(肩甲上腕関節)の上腕骨頭を筒のように囲み関節窩に引きつけるように作用して、肩関節の解剖学的構造のデメリット(不安定性)を補完し、メリット(可動性)を最大限生かす(骨頭を求心位へ誘導して骨頭の安定した支点での運動を制御)役割をしている肩のインナーマッスルです。
棘上筋(ローテーターカフ上部)
棘下筋(ローテーターカフ下部)
小円筋(ローテーターカフ後下部)
肩甲下筋(ローテーターカフ前部)
肩甲骨(肩関節)周囲筋肉(インナーマッスル)
肩関節を解剖学的に安定させ、運動を調整するインナーマッスルは、ローテーターカフ以外にもたくさんあります。
肩甲骨は、体幹の骨と接していないため、前後左右を複数の筋肉に覆われておりその動きも複雑で、また筋緊張の影響も受けやすいため、姿勢評価のバロメーターになります。